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日本画 平福穂庵
日本画家・平福穂庵は1844年に生まれた日本を代表する画家です。中央画壇の中心人物として、秀作を多く生み出し名実ともにその名を美術家に轟かす重鎮としても有名です。幼少の時から美しいものへの眼力は優れたものを持ち合せていた平福穂庵は、多くの芸術に触れ、その感性を磨いていきました。そして、16歳の時に京都に遊学をしており本格的に絵画を学んでいくこととなります。その高い絵画技術で数々の作品を生み出す平福穂庵は、本当に数多くの名誉ある賞を受賞していくことでも有名です。1883年には農商務省主催でひらかれた「第2回内国絵画共進会」では「琵琶行図」や「北海道土人図」などを出品し入賞をしています。そしてこれをキッカケ、第3回展では後に彼の名を大きくする「乳虎」を出品して何と2等を受賞、宮内に買い取られるなど非常に名誉ある経歴を作ることとなるのです。さらに平福穂庵の勢いは止まることは無く、「荒川鉱山真景之図」「荒川鉱山鉱業之図」も同時に出品しており、その高い写実性と斬新な構図などで日本の美術界にその名を知らしめることとなったのです。そんな平福穂庵の代表作とも言える作品の「乳虎」ですが、まさに写実的に、そして繊細に描かれる母虎に、その乳を飲む3匹の小虎が描かれた作品です。獰猛な王者であるひとつの虎の名に相応しいその母虎の激しくも険しい表情とは、裏腹に可愛らしく、将来もその姿にいなるだろう美しい姿で描かれる子虎の姿が相まって、まさに親子の愛情がこの絵を見ると伝わります。優雅でありながら大胆なその構図は見る者を夢中にさせ、生命力に満ちた生物の躍動感を感じることができるのです。日本画の大家として大きな功績を残している平福穂庵は、晩年になってもその活動を弱めることなく、精力的に活動を続けていきます。美術雑誌の「画叢誌」に至っては、編集に古画も縮写など、日本の美術界における後世へ文化の遺産を残す活動も行っているのです。中央画壇の中心人物として、活躍していく平福穂庵ですが、独自の画風は益々円熟していき、細部までも画枝に支えられる美しくも果敢ない、人間の物語りを語るような深い作風となっていきます。彼の写実性は息子である平福百穂にも受け継がれて生き、平福の名は日本において大きな意味を持つようになっていきましいた。きっと、現在も大きな影響を各方面に与え続けて行くのではないでしょうか。
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