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「日本画 西内利夫」
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日本画 西内利夫

西内利夫 仔馬

西内利夫は1933年に生まれた日本画家です。岩絵の具を用いた独特な作風で知られ、雄大で豪快な山岳風景を中心に描き続けました。才能に溢れ、将来を非常に有望された注目の日本画家でしたが、48歳という若さで他界しました。西内利夫は京都の出身で、幼少の頃から画家を目指し技術を研磨していこうと心に決めます。高校の頃からその気持ちは強固なもので、数多くの画家を輩出していることで有名な日吉ヶ丘高校の日本画科に入学、基礎を一から学んでいきます。そしてその卒業後に、高名な晨鳥社に入塾日本画の大家である山口華楊に師事をします。その入塾を機会の、数々の作品を描き続け出品を重ねて行きます。晨鳥社の社展や京都市美術展など、伝統ある展覧会に出品、入選を繰り返していくことになるのです。日展でも活躍しており、入選はもちろん1956年には第8回京展では市長賞も獲得するなど、非常に高い評価を得ているのです。そして、日本画の新しい未来を切り開こうと、国内だけに止まることの無かった西内利夫は、1967年よりアメリカ・メキシコに留学し海外の作品などにも大きく影響を受けて行くことになるのです。1974年からは中国へ毎年のように取材を慣行しており、その芸術に対する思いは人並み外れたものだったのです。そんな西内利夫の作品で1975年に発表した「仔馬」ですが、独特の優しい温和なタッチで描かれる2頭の馬が描かれています。幻想的な雰囲気で、まるで霧がかった草原の牧場を思わせるこの空気感や、仔馬ながらしっかりと立ち上がり輪郭がハッキリ描かれ、生命力や躍動感に満ちあふれた表情で心に響きます。また、とても純粋な瞳を瞬かせ、可愛らしく心が安らぐような2頭の姿が何とも言えず、西内利夫の人柄を出しているようにも感じます。日展や新日展を中心に活躍を続けてきた西内利夫なのですが、晩年にはどこにも属すところは無く、無所属として自らの芸術を極めます。しかし、48歳の時に他界、数多くの美術関係者が落胆します。彼がもし、現在に生きていたらどんな画家として美術界に君臨していたのでしょうか。きっと、我々を驚かすような素晴らしい秀作ばかりを残していったに違いありません。