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福沢一郎

福沢一郎 他人の恋

福沢一郎は1898年に生まれた日本の洋画家です。今や洋画壇の最高峰に君臨する大家になった福沢一郎ですが、始めは東京敵国大学文学部に入学しています。ただ、大学の講義に興味を持てず、彫刻家を目指します。しかし、その彫刻家も形にはならず、後に遊学した先のパリで絵画制作に目覚めるのです。1931年に独立美術協会展にフランスより出品した作品ですが、この作品をきっかけに日本のシュルレアリスムが始まったとさえ言われる重要な作品となっているのです。この作品ですが、エルンスト手法を応用し挿絵などをッもチーフに様々な対象物を組み合わせて描かれているものです。日本におけるシュルレアリスムの父となる福沢一郎ですが、その研究をさらに推し進めるために本郷にある自宅で「福澤絵画研究所」を開きます。この研究所では、シュルレアリスムに興味を抱く当時の若い学生などがこぞって押し寄せ、講義とともに勉強をしていた経緯があります。とはいえ、1941年に共産党とシュルレアリスムの関係を疑わた福沢一郎は逮捕されてしまいます。しかし、同年釈放されましたが、この背景も影響し研究所も5年程で閉鎖しています。しかし、日本の美術界に大きな貢献を残している福沢一郎の作品には未だ多くの人々の称讃を得ています。そんな福沢一郎の代表作である「他人の恋」は非常に評価が高い作品です。雑誌や画集の図版などを切り貼りし、このイメージを油彩で表現した作品です。まさにアートを感じる、難解な作品とも取れますが、一見関連性の無いものがまとまることで、ストーリーが見えて来るバランスの取れた作品なのです。見るものが想像して物語を作って行くような作品であり、見る物も考えさせる特異でありユニークな作品でもあるのです。福沢一郎は研究所が廃止になった後も、多摩美術大学や女子美術大学などで教鞭を振るい、1978年には文化功労者、1991年には文化勲章も受賞しています。自らの作品を制作するだけでなく、教育という方面からも美術界に貢献してきた福沢一郎。日本の芸術家の中でも非常に重要となる、重要人物なのです。