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帯留
帯留は女性用の装身具。帯締めを止めるために使う金具です。現代では特にオシャレなデザインのものが登場していますが、元々、フォーマルな場よりもカジュアルな場で使われる小物だったことから江戸時代の女性のオシャレとして使われてきたのが帯留と言えるでしょう。当初は男性のためのものでしたが女性に広く普及することになった帯留。江戸時代の終わり、特に幕末から明治初期にかけては芸者の間で流行となりました。サンゴやヒスイ、ダイヤモンドと言った宝飾品も素材として使われていることから、現代のブランド品感覚で、女性のステータスの1つであったと考えられています。さて、このような経緯で制作された帯留ですから、やはり、現代でもアンティークとして非常に人気があります。現在、市販で購入できる帯留も美しいのですが、職人が1つ1つ丹精をこめて作った江戸時代の帯留とはまた趣が違います。実際に使用される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、帯留の骨董的価値や帯留自体の芸術性を考えると、コレクションしておくだけでも十分に価値のあるものです。むしろ、簡単に使って良いものではないかもしれませんね。江戸時代の職人が作った帯留の中には、現在では作り方が分からなくなってしまった、特殊な金工技術を使ったものもあります。世界的に見ても江戸時代の職人は非常にハイクオリティな能力を持っていたと言われています。もちろん、戦争や内乱の無い時代が200年以上続く、異常な時代だった事が背景に挙げられますが、それだけ高度に成熟した文化から生み出された帯留は技術的にも素晴らしいものであったと言えます。もしかしたら、実際に着物の帯留として実用的な価値も求めている方もいらっしゃるかもしれません。そういう方にとって、帯留選びは非常に楽しいものです。アクセサリー感覚で、着物のアクセントとして楽しむことができる帯留。当時の女性たちもきっとそのようにして帯留を楽しんでいたのではないでしょうか?