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「掛軸 小山硬」
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掛軸 小山硬
掛軸 小山硬は、1934年生まれです。絵画の道を極めて行くため、熊本県に居た頃から状況を夢に生活、結果的に東京芸術大学日本画家に進学することになります。そして、その東京芸術大学日本画家を卒業した後には、前田青邨に師事。よりレベルの高い絵画を研磨して行く事になります。前田青邨という大芸術家は、結果的にこの小山硬が最期の弟子となります。そういった事でも、非常に美術界でも注目されていた画家の一人と考えられています。さて、日々前田青邨の元で絵画に身を傾けていた小山硬は、ついに初入選を果たします。1963年、第46回院展でした。それから、院展の画家として活躍を続けて行く事になります。小山硬を一躍有名にしたのが、キリシタンの伝統、信仰を描いて行く「天草シリーズ」でしょう。基本的に、このシリーズに着手するキッカケは、漁師など魚などに関わるアイデアソースを取材し続けた事にあります。とある日に、天草に出かけると、不思議な事に釣り糸を十字架をした漁師がいました。小山硬が、その漁師に向かって、「教会にいくのですか」と、一言声をかけたことから全てが始まったと言われています。さて、何といっても小山硬で外す事の出来ないのが、「女子パウロ会」では無いでしょうか?祈りを捧げる少女を描く作品ですが、その濃淡と淡いタッチ、しかし、そこには神々しさを併せ持つ不思議な世界観が表現されています。独特の完成を全て使い、こういった神々に携わるシリーズを描き続けたのです。そんな、小山硬は日本画界でも高く評価されています。1970年には、院展で奨励賞受賞、1978年には第63回院展で大観賞受賞など、院展での活躍が目覚ましいものがあります。さらには、1988年には第73回院展で内閣総理大臣賞受賞なども果たしており、日本画の画壇としても名を馳せて行く事になったのです。愛知県立芸術大学名誉教授など、美術界の後進への貢献もあり、小山硬の存在の強さと重要性を感じさせます。小山硬は、自らの芸術を信じるだけでなく、広く世界に広めて行った、美術の貢献人でもあるのです。
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