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古書 小堀宗慶
小堀家本家に伝わる武家茶道である遠州流を守り、遠州茶道宗家としての13世家元の後見人として活躍した人物が、骨董買取・小堀宗慶です。歴史ある小堀家本家における厳しいしきたりを守りながらも、広く茶の湯の普及に尽力した日本美術界の重鎮として広く知られています。そんな小堀宗慶は、1923年に遠州茶道宗家の11世小堀宗明の長男としてこの世に生を受けます。幼少の頃より絵画に興味を持ち、芸術的な血筋を受けついだのか、画家としての道を歩もうと心に決心しています。東京美術学校に入学し日本画の基礎を学ぶこととなるのですが、卒業を間近に控えていた1943年に、シベリアへ学徒出陣することとなってしまうのです。そこから4年間という長い日々、シベリアでの抑留生活を送ることになりました。その当時、このまま死んでしまった方が良いのではないか、と思うこともあったようですが、雪解けが始まった陽光のとある日、小さな花を眺めていると、生きていく力が蘇ってきたといいます。そこで、先代家元の客人に向けて花を活ける行為に意味を見いだしたとして、茶道の神髄を悟ったということです。そして、その後に復員し、音羽護国寺において、遠州公嫡子大膳宗慶公の号を襲名することとなり、以来茶道界発展に尽力を続けることとなるのです。さらに、12世を継承した後は、難しく敷居の高い茶道ということではなく「国民皆茶」をテーマにした、活動を広く普及させていくこととなります。茶道本源に関しての深い研究は勿論のこと、建築であったり造園、さらに様々な指導、芸術や工芸などの分野でも功績を残していきます。そして、書家としても非常に活躍をした小堀宗慶。藤原定家の流れを汲んだ「定家書風」に於ける第一人者としても広く知られています。都知事表彰、勲四等旭日小綬賞、遠州茶道宗家として13代の後見人など、幅広く日本の茶道・美術界に貢献をしていった大家だったのです。古書買取に関しても、小堀宗慶の作品は非常に需要が高いことで有名です。茶道という伝統を重んじ、そして広めて行く。小堀宗慶の存在無しで、現在の茶道会の躍進はなかったことでしょう。