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古書 白隠慧鶴
臨済宗中興の祖として称され、江戸中期に活躍をした禅僧が骨董買取・白隠慧鶴です。禅をお濃なると起こる禅病を治癒させる治療法を考案し、数多くの若僧を救ったことでも知られています。そんな白隠慧鶴は、1686年に駿河の原宿に生まれています。本名は、岩次郎といいました。1700年には、地元でもあった松蔭寺の単嶺祖伝に出家をし、大聖寺息道に師事をしています。 しかし、1703年に禅叢寺の僧堂に掛錫するのですが、禅に失望をしてしまいます。結果的に、詩文などへと興味が移って行き、研究を始めます。そして、禅関策進の修行を経て開眼。諸国へと遊方を始めます。所々の寺を巡りながら、岐阜にあった瑞雲寺で修行を始めます。その後、1708年には高田の英巌寺性徹のもとにより「趙州無字」。 その、公案によって開悟することになります。1716年には、松蔭寺に帰郷しています。さて、そんな白隠慧鶴なのですが、悟りを生涯で三十六回開いていると言います。そして、自らの語録などを再編して公案を洗練させ、体系化するという試みも行っております。「隻手音声」と「趙州無字」の問いを考案の基本として考えさせています。 そして、菩提心の重要性を広く教え、民衆の教化や弟子などを良く育てとされています。白隠慧鶴といえば、禅画と墨蹟も非常に有名です。その描いた数などは非常に多く、1万点にも昇るのでは、とさえ言われています。そして、その中でも代表作として名高いのが「大燈国師像」です。デッサンなどは、原型を取り留めておらず、非常にアンバランスなのですが、その描写力の高さと重要なものだけを外さない、という独特のニュアンスで秀逸な作品に仕上がっています。 さらに、墨蹟なども、また書とは言えないような雰囲気を持っているのですが、それがまた新しい書のカタチとなり、白隠慧鶴自信にしか作りえない、独特な作品となっているのです。古書買取に関しても、非常に白隠慧鶴の作品は注目されています。禅の神髄を極め、また新たな芸術世界を自信で切りひらいた白隠慧鶴。彼の存在は大きなものだったのです。