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「ピエール=オーギュスト・ルノワール」
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ピエール=オーギュスト・ルノワール

ピエール=オーギュスト・ルノワール

見る者の気持ちを朗らかにし、安らぎを与える心温かな絵画を数多く描いたのが、ピエール=オーギュスト・ルノワールである。 ルノワールは、1841年、フランスに生まれる。7人兄弟の6番目で、労働階級で決して豊かな暮らしとは言えないが、温かい家庭に育ったという。 はじめは磁器の絵付け職人として社会に出たが、産業革命による伝統工業の機械化・大量生産化の波が押し寄せ失職した。これを機に、ルノワールは画家を志すようになり、絵画の勉強のため官立の美術学校に入った。また、この時期にモネやシスレーら印象派の画家達とも出会い、仲間となっている。

人物画が圧倒的に多いルノワールの作品

印象派の洋画において、モネが自然の移ろいゆく光の加減などをテーマにして主に風景画を作成し、人物の表情などもあまり描きこまずにいたのに対し、ルノワールは4000点以上ともいわれる作品群の中で人物画を圧倒的に多く描いている。そして、人物の表情は、その性格までもうかがわせる豊かさであり、描かれている女性や子供に対する温かさに満ちた筆致である。これは、ルノワールの「楽しいもの、美しいものを愛する」という性格に起因しているものと思われる。 例えば、ブリヂストン美術館に所蔵されている洋画、「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」は、幼い子供特有のふっくらとした白い頬や手つきが心地よく、こちらを向くつぶらな瞳は、見る者の心をぐっと掴んで離さない。少女は青い衣服を着ており、画面全体のトーンも青色で統一されている。華やかながらも、落ち着いた心地よさを感じさせる絵画である。 ルノワールは、終生、絵を描くことを楽しみ、対象を愛しんで描いていた。見る者に安らぎと楽しみを与える作風は、洋画の中でも格別のものであるといえよう。