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工芸品買取 八木一夫
前衛陶芸の世界を切り開き、工芸品としては勿論ですが芸術品、アートとしての陶芸の世界を追求しつづけた人物が、八木一夫です。作家の司馬遼太郎も、「八木一夫雑感」という言葉を使い、彼の存在がうかつに小説を書かせない、偉大なる存在だったと言わしめたほどの人物でした。八木一夫は、造形としての陶芸を生み出しつづけていた希代の陶芸家です。
陶芸家・八木一艸の長男として生まれた八木一夫ですが、五条坂へ越したのは、六歳の頃だったと言われています。小学校を卒業したのと同時に、京都市立美術工芸学校彫刻科へと入学し、陶芸の世界への道を歩み出します。しかし、学校という事もあり、様々なものを学ぶ中でも絵画が一番苦手であったと言っています。
ちなみに、音楽が素晴らしく、毎回成績は音楽がトップクラスであったという事もユニークな話として語られています。全盛の時代で、誰しも絵画科や図案科へ入ったと言われています。しかし、八木一夫は父から造形という肉体、根底がしっかりしていなければ、何も始らない。
と言われた事を胸に、彫刻科で学んだといいます。そして、商工省陶磁器試験場への伝習生となっています。そいった流れから、鈴木治、山田光らと新しい陶芸グループ走泥社を結成しています。ここでは、新たに今までなかった古典を見習った前衛的な作品を生み出そうと、今までに無い活動を始めています。
そして、自由を求めて行った結果、結果的にオブジェのような作品が多く生み出され、結果的に前衛陶芸という新しいジャンルを開拓したのです。用途や機能をまったく顧慮しない,ただただ純然たる立体造形を生み出すという心持ちで作られる作品は、世界的にも高く評価されています。
陶芸でありながらも、またひとつステージの違う前衛陶芸。彼の作品は、時代が進むにつれて価値が高くなっていき、これからも多くの人々の心を動かし続けて行く事でしょう。
偉大なる存在だったと言わしめたほどの人物八木一夫の作品をお持ちの方は一度骨董買取に出してみてはいかがでしょうか。
八光堂では陶器を高価買取中です。>