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「アルフォンス・ミュシャ」
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アルフォンス・ミュシャ
チェコスロバキアで彗星のごとく現れ、今も色褪せない優美なデザインで人々を魅了した洋画家がアルフォンス・ミュシャである。ミュシャは、チェコスロバキア、モラヴィアのイヴァンチツェに生まれた。19歳のときウィーンに行き、舞台美術などを扱う工房で働きながら、デッサンの勉強をする。その後、ミュンヘン美術学校に入学し、洋画における古典的写実表現などを修得した。卒業後、パリへと旅立ったミュシャは、1895年、有名な舞台女優、サラ・ベルナールが主演する「ジスモンダ」のポスターを代役で手掛けることとなった。このポスターが大人気となり、ミュシャは一気に人気デザイナーの座を駆け上った。
ミュシャは民衆のための芸術を願った。
ミュシャの作品は民衆に大変人気であったため、様々な企業の商品のポスターに、その作品が使われた。例えば、煙草用巻紙、シャンパン、自転車などである。 また、ミュシャは、芸術を民衆のためにと考え、日常的に絵画に親しめるように小さなポストカードのようなものにも作品を用いた。また、ミュシャの絵は切手にもなっており、チェコスロバキアの人々にとってミュシャの絵画は、生活に溶け込み、日々楽しむものであったといえる。ミュシャの作品は、今も様々な国の人々に親しまれている。
ミュシャの絵画の特徴は、その優美で繊細な装飾性にある。草花を多分に用い、曲線を多用して平面的な構図で仕上げているこの装飾には、日本美術の影響が大きくみられるという。パリで大成功を遂げたミュシャは、その後、スメタナの「わが祖国」に感銘を受け、祖国のためにその後の活動を尽力することを決意する。1910年、故郷チェコスロバキアに戻り、その民族の歴史をテーマにした「スラヴ叙事詩」に取り組む。全20枚からなる洋画の大作を残した。祖国を愛し、民衆のための芸術を願ったミュシャの作品は、今も様々な国の人々に親しまれ、影響を与え続けている。