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「カミーユ・コロー」
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カミーユ・コロー
靄がかった詩情あふれる画面でフランス国内の木洩れ日射す森や湖を描いたり、気品ある人物画を描き、ピカソや印象派のルノワールなど後続の多くの洋画家に影響を与え、フランス国内で洋画家の大家として不動の地位を築いたのが、カミーユ・コローである。
コローは、1796年パリで裕福な商人の父のもとに生まれる。はじめは父の勧め通り、商人の修業をしていたが、後に父の許可を得て絵画の勉強を始めた。そして、フランスの風景画家の第一人者のもとで修業をすることとなる。コローは、フランス国内を旅し、バルビゾンやフォンテーヌ・ブローなど様々な地域で風景を描いてまわった。また、イタリアも数度訪れており、そこで風景画を描くことで自身の絵画の作風を大きく広げた。
コローの風景画の傑作のひとつ「モルトフォンテーヌの思い出」
「モルトフォンテーヌの思い出」は、コローの風景画の傑作のひとつである。「思い出」とタイトルに銘打つように、画面は銀灰色の靄に覆われており、抒情的な空気をまとっている。背景には川あるいは湖と思われる水辺が静かにたたずんでおり、人々は花を摘んだり、木に這う葉に手を伸ばしている。画面右手にはどっしりと大木が枝葉を広げていて、画面に落ち着きと広がりを与えている。フランスの良心とも言いうる画家カミーユ・コロー
コローの描いた絵画の中でモナリザと対比される人物画の傑作が、「真珠の女」である。モデルとなったのは、近所に住む織物商の娘といわれる。画面で彼女は木の葉の冠をつけており、それが真珠のような輝きを放っているため「真珠の女」といわれるようになったという。絵画の女性は、褐色の画面の中で憂いをおびた眼差しをこちらに向けており、その眼差しは大変印象深く気品あふれるものである。 幻想的で気品ある多くの作品を描き、多くの洋画家に影響を与え、彼らに慕われていたコローは、フランスの良心とも言いうる画家であったといえる。