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切子
切子とは西洋風な言い方をするとカットグラスです。つまり、ガラスに模様が入った工芸品を言います。日本には2種類の切子があり、江戸切子と薩摩切子というものがあります。江戸切子は加賀屋久兵衛がヨーロッパのカットグラスを元に制作したという経緯がありますが、薩摩切子は薩摩藩の工芸品、芸術研究として藩を挙げて研究していたものです。薩摩切子の方がどちらかと言えば細かいデザインもあり、例えば、着色ガラスを使った切子、細かい細工を行った切子などがあります。これは言ってしまえば、採算は無視してどこまでガラス工芸が発展出来るかと言う藩の研究だったと言う事も理由に挙げられるでしょう。
魅力的な日本の芸術品
もちろん、江戸切子が劣っているわけではありません。その美しさは江戸切子を献上されたペリー提督も驚嘆の声を上げるものであり、日本の切子の素晴らしさを伝える工芸品だったと言えるでしょう。また、庶民の手によって生み出されたという過程もあって、デザインも江戸の庶民の生活に根付いたものも多く存在しています。歴史的な資料という意味でももちろん、純粋に見て楽しめるのが特徴です。希少性はどちらかと言えば薩摩切子の方が高く、現在は当時の技術を復元した切子が中心。その理由は薩摩切子の方が江戸切子よりも実際に制作されていた年数が短いからです。それだけに日本のアンティークを好むコレクターの中には、どうしても当時の薩摩切子が欲しいと考えているファンもいるのです。しかし、江戸切子も海外へ流出していることやガラス細工のため、全てが保存出来るものではないことから、やはり希少性があり、ファンも居るのです。 基本的にこれらの切子を使ってお茶を飲むという人は少ないでしょう。非常に高価な骨董品ですから、インテリアとして飾ることになると思います。単純なアンティークとしての価値はもちろん、現代にも通用するそのデザイン性は所有していることを誇りに感じることが出来るでしょう。切子はそれだけ魅力的な日本の芸術品なのです。