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「掛軸 国府克」
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掛軸 国府克

国府克 赤富士

掛軸買取・国府克。国府克の描く風景画は、生命感と躍動感に満ちあふれています。日本画というと、静謐な魅力を持ったものが多いですが、国府克の絵は色彩は明るく、インパクトのある構図のものが多いです。現在は日展会友や全関西展審査員、京都日本が研究会講師を務めています。20歳の時に堂本印象に師事し、東丘社に入塾し、日本画の道を志します。22歳で日展特選、白寿賞を受賞するなど、早くも頭角を現しています。彼の自然への憧憬は強く、日本のみならず、ヒマラヤや中国の山岳地方への取材といった行動に表れています。様々な土地に足を運び、肌で自然の生命力を感じた多くの経験が、国府克の絵には強く息づいています。リトルグラフにて描かれた代表作、朱富士。富士山の山頂を描いたこの作品。雪化粧の部分を薄い朱色(実際にはオレンジ色に近い)という色彩を配するという感覚は、国府克ならではにものではないでしょうか。この作品は、決して夕日が雪に照っている光景を描いたものではありません。陽のある時間にある富士山を描いており、本来は雪化粧は白のはず。しかし見たままではなく、国府克は自分の感覚をこの色彩に投影したのです。ある意味では非常に動物的な感性が強いとも言えるのではないでしょうか。原野では、寂しさを感じる冬のある自然風景を描いています。上述した朱富士は生命力に溢れるものであったのとは、対極な作品です。国府克は自然の持つ陽性だけではなく、陰の部分にもしっかり視線を注ぐことが出来た画家なのでしょう。国府克は昭和の中・後期にかけて活躍しています。この頃には飛行機などが一般層にも気軽に利用できるようになっている時代です。国府克は日本のみならず、世界の自然と邂逅できる時代に生まれました。そんな時代の環境が国府克の作品を高いものにする事に一役かっているという事は言うまでもありません。国府克の描く富士山やその他風景をモチーフとした絵を見ていると、凡人の感覚で自然を見る以上の真実味を感じられるものです。