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日本画 川本末雄

川本末雄

大和絵の新たな表現方法として古典的装飾性の古画と現実的な写実の両方を併せ持つ画風の世界を展開した日本画家・川本末雄。明治40年(1907年)3月16日熊本県玉名郡玉名村にうまれました。東京美術大学学校では同級生だった杉山寧とトップを争う才能の持ち主でした。卒業後、日本画家である松岡映丘に師事。伝統的な大和絵の技術を積み、更に高みを目指していきます。松岡映丘没後は山口蓬春に師事し、さらに絵画の勉強を積みました。大学卒業後は仕事をこなしながら真央意欲的に創作活動を開始して沢山の作品を生みながら官展に出品をしました。しかし、学生時代とは違い、彼の作品が認められることなく、落選の日々が繰り返されていました。戦時中は軍へと召集となります。しかし、戦後の昭和23年(1948年)に日展に初入選しそして昭和24年の第5回日展では「夕映え」で特選を受賞。そこから、彼は才能をより開花させることになったのです。そして昭和28年(1953年)にはなんと特選と白寿賞と朝倉賞の3タイトルを受賞し続々と発表する作品が話題となっていきます。昭和51年(1976年)には前年に日展に出品した「春の流れ」が日本芸術院賞、恩賜賞に選出もされ昭和天皇より作家司馬遼太郎と並び恩賜賞を賜りました。その後も意欲的に作品を生み続け日本橋高島屋などに個展を開催し日展参事に就任されるなど大活躍。この頃、地元熊本県の玉名の学校や修行の時代の恩人である河野潜に作品を寄贈しました。のち昭和57年(1982年)12月24日鎌倉で75歳に永眠されました。平成9年には故郷である熊本県近代文化功労者として顕彰され数々の遺作は熊本などの県立美術館に寄贈されました。作品の印名は「火の国人」「雄印」「末雄」など。多くの画家がそうであるように、彼もまた印名を使い分けていました。花鳥や人物画から故郷周辺の自然な風景画など様々な作品があり才能豊かな川本末雄独自の表現方法の作品は今も多くの方に愛されています。主な作品「夕映え」「朝の渓谷」「春の流れ」「うすれ日」など。