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日本画 結城素明
日本画家 結城素明は、1875年に生まれ明治期から昭和期にかけて活躍した画家です。日本画のみならず、西洋画の技法も取り込み、本国ならず海外からも非常に評価の高い画家としてもしられています。結城素明は、東京で酒屋を営んでいた森田周助の次男として生まれていおり、本名の貞松の名前は、勝海舟の命名ということでも知られている。若い頃から絵画で生活していく事を夢みた結城素明は、15歳という若さで川端玉章に師事をしています。そこで、基礎を学びその後より絵画の知識を深めて行くために、東京美術学校日本画科に入学します。日本画の基礎から応用まで、様々な技術を学んだ結城素明は、在学中でありながらもその才能を発揮していきます。第1回日本画協会展に出展して1等褒状を受けます。さらに、第2回でも同賞を受けるという前代未聞の快挙を成し遂げ、大きく実力を知られることとなります。結城素明の絵画への情熱は凄まじいもので、常に墨斗と手帖を携帯していたといいます。とにかく、目にとまったものは何でも写生しており、常に絵を描いていたということです。東京美術学校日本画科を卒業した結城は、そのまま同校の助教授として勤務することとなります。その時意気投合した、島崎柳塢や平福百穂などと共に新しい旡声会を結成しており、日本画を超えた、より写実の強い作品を追求し発表し続けることとなります。教鞭を振るいながらも、結城素明の才能は衰える事はなく、大きな賞も次々受賞することになります。第1回文展では「無花果」が入選することになり、東京勧業博覧会には「蝦蟇仙人」が受賞することになります。そして、第5回文展「囀」で褒状を受けるとともに、日本画家として最高の名誉のひとつとして、文部省の買上げとなります。その買い上げに拍車もかかり、第6回の文展では「甲ふたる馬」が政府買上げとなります。その後には、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章受賞、するなどパリへの留学も経験しています。写実を愛し、より精度が高い芸術的な日本画の名手として、数々の功績を残した結城素明。彼の功績は、日本の美術界に大きな影響を残したのです。
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