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「ジャン=フランソワ・ミレー」
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ジャン=フランソワ・ミレー
ジャン=フランソワ・ミレーは、農民とともに生活をし、農民の生きる姿を、祈りと共感をこめて描き上げた洋画家である。
農作業を営みながらの制作
ミレーは、1814年、ノルマンディー地方の海辺の小さな村で生まれた。8人兄弟の長男であり、父は農民だった。19歳の時、シェルブールで絵画の勉強を始め、22歳でパリの国立美術学校に入学した。そこで、デッサンや模写の他、聖書や神話などの古典文学なども学んだ。 その後、1841年に結婚するも、3年後に妻は肺結核により死んでしまう。その2年後、故郷に戻ったミレーはカトリーヌと出会い、子供をもうける。二人の正式な結婚はこのずいぶん後のことである。1849年、ミレーはフォンテーヌブローのはずれのバルビゾンに移住し、そこで農作業を営みながら絵画を制作する。作品は洋画の中でも農民画であり、苦しい農民の生活を実感をこめてリアルに描いている。穏やかに人の心に訴えかけてくるミレーの絵画
1850年に、ミレーは「種まく人」をサロンへ出品した。晩夏に麦の種をまく農民の姿をみて、聖書におけるキリストの信仰の伝道になぞらえて絵画に表した作品である。 ミレーの敬虔な宗教に対する姿勢、自然の中に生きる農民の生活の慎ましさと日常の営みの美しさを描いたのが、「晩鐘」である。この作品では、夫婦と思われる男女の農民が、夕刻の薄暗い闇の中、頭を垂れて静かに祈りをささげている場面が描かれている。二人は夕空を逆光にして薄闇の中に浮かび上がっており、敬虔な祈り、その真摯さがよく表れている。この洋画はアメリカ政府によって購入され、公開と同時にミレーブームを巻き起こしたものである。 ミレーの絵画は、。見る者の心に静寂を与える作品である。