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マイセン
マイセンは硬質磁器を生んだヨーロッパ初のメーカー。ドイツの名窯ですね。
中国の磁器や日本の伊万里焼きなどが盛んであった17世紀、ヨーロッパには磁器を作陶する技術がありませんでした。そのため、王侯貴族などは製法をなんとか探し出そうとしていました。
ドイツのアウグスト2世は東洋磁器の蒐集家であって、やはりどうしても磁器をヨーロッパで作り出したかったので、錬金術師ハン・フリードリッヒ・ベドガーを監禁して磁器製造を研究させ、1708年磁器に近いものができ、1710年、ようやく硬質磁器窯「マイセン」が生まれました。
そして、マイセンの街がこの硬質磁器を作る秘密を守るために堅牢なアルブレヒト城に磁器工場を作ればと考えたのです。そして、磁器を製造したベドガーを秘密を守るために軟禁、ストレスがたまったべドガーはアルコール中毒になって37歳で亡くなりました。
さまざまな職人が受け継ぐマイセン
1724年にヘロルトが磁器の絵の具を作ることに成功して、繊細な彼の絵付けはマイセン絵付けの基本になりました。アウグスト王がなくなり、1736年ロココ様式のワトー画と磁器人形の制作が始まり、マイセン人形が誕生。 プロイセン戦争で被害にあいましたが、技術面で高い水準であったので、各時代にさまざまな職人たちがリードし、マイセンは受け継がれていきました。後、トリービッシュタールに工場が移転して、現在に至ります。双剣マークは今でも手書き
アウグスト王の紋章の双剣を窯印にしていたのが国内外で登録商標をとりました。双剣マークは今でも手書きで記されているので、同じものが2つとしてないという付加価値があります。 現代のマイセンが掲げるテーマは「生きる喜びの表現」です。人々にわかりやすいように抽象的な作品がほとんどないのです。そして、一度マイセンの人形を見た人は、心技一体となった伝統と技術に感服し、魅せられるでしょう。 メルヘンブラークの絵本シリーズ、「長靴を履いた猫」、「いばら姫」や「星の銀貨」など素敵なプレゼントに最適ですね。歴史のある絵付けの皿やカップと現代風な置物の対比が西洋美術品マイセンの魅力なのでしょう。