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「古書 勝海舟」
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古書 勝海舟
明治初期に活躍した政治家、骨董買取・勝海舟。勝海舟は江戸時代の後期の武士、明治初期の政治家として活躍した人物です。日本人初の太平洋横断に成功。帰国した後、軍艦奉行になり、感度に海軍操練所を作りました。この海軍操練所では、あの有名な坂本竜馬も勝海舟の教育を受けていたようです。さらに、戊辰戦争の際、西郷隆盛と会見し、江戸城を無血、つまり一切の血を流さず、戦闘をせずに開城させたという江戸開城を成し遂げた人物です。西郷隆盛は、勝海舟が提示した7つの条件を全て受け入れ、開城しました。これは、勝海舟の広い視野や考え方、そしてその人柄があってこそ成し得たことでした。貞昌院客間に、勝海舟本人が書いた「眠雲」という書が掲げられています。勝海舟が書いた「眠雲」は、盛大に行われた平野玉城13回忌に列席した直吉という人物が大勢の人々を集めるほどの平野玉城の徳に感激して、その記念として「眠雲」を貞昌院の当時の住職に贈呈したのです。しっかりとした筆の動きを感じさせる「眠雲」は「山中に住むこと。雲の中や上で眠ること」という意味です。つまり、俗世間から身を離し、自然の中で静かに眠るというような、穏やかな生活風景を意味した言葉であり、勝海舟が経験した激動の中にあった日本とは少々色が違う言葉であります。勝海舟は、なぜ「眠雲」という文字を筆で書いたのでしょうか。勝海舟が書いた「眠雲」を見てみると、しっかりとした筆遣いの中にも、どこか力が抜けているような印象を与えられる線が見受けられます。その力が抜けているような線から、激動の時代の中に生きた勝海舟も、やはり戦争などとは無縁の生活を送り、自然の中で静かに暮らしたいという思いが心のどこかにあったのではないかと思えてきます。日本という国の歴史の中で、多くの功績と影響をもたらした勝海舟。しかし、彼に限った話しではないだろうが、勝海舟自身は争いとは無縁の、雲の中で穏やかに眠るような生活に憧れていたのかもしれません。勝海舟が書いた「眠雲」は、貞昌院の寺宝として今も大切にされています。