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「古書 良寛(大愚)」
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古書 良寛(大愚)
曹洞宗の僧侶良寛 骨董買取・良寛(大愚)は越後の国、現在の新潟県の人で、名主の家に生まれたのですが、18の時に出家をします。 出家後に諸国漫遊の旅を行い、和歌に触れる事で歌人や詩人としてその名前を残す事となるのです。 和歌以外でも漢詩や俳句などにも精通し、書の達人とも呼ばれていました。 良寛は18で出家すると、円通寺と呼ばれている寺の国仙和尚を師と仰ぐ事となり、周辺諸国の寺や草庵などに身を置いた生活が続く事となります。 主に越後の国を中心とした旅でしたが、70歳の頃に木村元右衛門の家に落ち着いたと言われ、多くの和歌や俳句を作りました。 良寛という名前は出家後に付けられた名前で、俗名は山本栄蔵といいます。 良寛は僧侶でありながら生涯に渡って自分の寺を持っていないという少々変わった僧侶と言えますが、庶民からの信頼は非常に高く、その名前は多くの人に知られる事となります。 和歌や俳句などはのちに良寛の弟子によって世に広まっていく事となるのです。 良寛の作品と言えば、良寛全集と呼ばれている作品が残っていて、歌集、詩集、句集に分かれているのですが、良寛をモデルとした作品が彼の死後に登場し、代表的な物が弥々と呼ばれている初恋の女性との生活を騙った作品や、手鞠と呼ばれている小説が有名です。 良寛は無欲の人として知られていたので、作品を残して有名になろうという考えを持っていなかったと思われる為、死後に作品が広まるようになったのでしょう。 良寛が自ら読み上げた和歌や俳句などの作品は、生涯で100を越えていると言われているのですが、和歌や俳句などはどれも見事な物であった為、のちに贋作が多く出回ってしまう結果となります。 仏の道を志す者は、無欲で雑念を捨てるという信念のもとに出家するのが一般的であったのですが、その多くは仏の教え通りの僧侶とは言えない人がいた中で、良寛は僧侶としても歌人としても多くの人から尊敬され、慕われていました。 仏の心こそが人間の心であるという思いを子供たちや周りの人たちに教えたかった為に作られたと思われる作品が多くなっています。