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「小堀流[十二世]_小堀正明_宗慶」
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小堀流[十二世]_小堀正明_宗慶
十二世宗慶は、その人柄と多才さで知られる宗匠です。残した功績は茶道に限らず広く文化一般に及び、都知事表彰、勲四等旭日小綬賞を受賞しています。平成13年に代を十三世・当代の宗実に譲った後も長く茶の湯の普及に努め、平成23年4月に惜しまれながら逝去されました。
復員して間もないうちに代を襲名しています。このときに選んだ宗号「宗慶」は、言うまでもなく二世・小堀正之の号を受け継いだものです。これは宗慶自身が選んだもので、遠州の偉大さに隠れて、その功績や才能が過小に評価されていることを憤ってのことだったと語っています。また、襲名式には国宝で大徳寺孤篷庵収蔵の大井戸茶碗「銘 喜左衛門」が出品され、重要文化財の青磁茶碗「銘 馬蝗絆」で点前をするなど、今からは考えられない豪華な品揃えで行われ、大きな話題を呼びました。
昭和24年に復員してからは茶の湯をみがく一方で、造園、建築、名物裂(めいぶつぎれ)と呼ばれる染物の研究などにも勤しみ、大きな足跡を残しています。書では定家流を能くし、現代における定家流の第一人者とも高く評価されています。審美眼にも優れた宗慶の足跡は非常に多岐に渡っており、日本文化に与えた影響は計り知れないものがあります。
審美眼にも優れた宗慶
宗慶を語るうえで欠かせないのはシベリア抑留の経験です。昭和18年、東京美術学校在籍中に学徒出陣で召集され、将校訓練を経て昭和20年に中国北部へ出征。この地で終戦を迎え、ソ連軍の捕虜となりシベリアに4年抑留されました。強制労働の辛さはもちろんのこと、共産主義独特のブルジョア批判が殊のほかきつかったと述懐しています。また、後には「この時の生きるか死ぬかという経験が私という人間を作った」と自ら語っているように、その篤実で真摯な人柄、文化に対する姿勢はこの時に培われたのかもしれません。シベリア抑留時代の経験は多くを語ることをしてきませんでしたが、最晩年になり日経新聞紙上の連載で当時の経験をつまびらかにし、大きな反響を呼びました。復員して間もないうちに代を襲名しています。このときに選んだ宗号「宗慶」は、言うまでもなく二世・小堀正之の号を受け継いだものです。これは宗慶自身が選んだもので、遠州の偉大さに隠れて、その功績や才能が過小に評価されていることを憤ってのことだったと語っています。また、襲名式には国宝で大徳寺孤篷庵収蔵の大井戸茶碗「銘 喜左衛門」が出品され、重要文化財の青磁茶碗「銘 馬蝗絆」で点前をするなど、今からは考えられない豪華な品揃えで行われ、大きな話題を呼びました。
昭和24年に復員してからは茶の湯をみがく一方で、造園、建築、名物裂(めいぶつぎれ)と呼ばれる染物の研究などにも勤しみ、大きな足跡を残しています。書では定家流を能くし、現代における定家流の第一人者とも高く評価されています。審美眼にも優れた宗慶の足跡は非常に多岐に渡っており、日本文化に与えた影響は計り知れないものがあります。