【感染予防の取り組み】はこちら

人気作家
「工芸品買取 石井不老」
のご紹介

買取対応人気作家のご案内です

工芸品買取 石井不老

石井不老

 備前焼技術保存資格者であり、岡山県重要無形文化財となった名陶と言えば、石井不老でしょう。天衣無縫でありながらも、その気品に溢れた美しい作品の数々は、現代でも多くの人々の心を興奮させ、そして華やかな気分にしてくれます。備前の持つ、郷愁を誘う色合いなどを上手に使い分け、まさに生命を感じさせる名品の数々を生み出します。般若心経宝瓶など、般若心境を彫り、独特の表情を作る作品が多かった事で知られています。通常、このような般若心境だけでなく文字を彫るような事をするのはあまり見られない技法であり、作為の強いいやらしい作品になりがちです。しかし、石井不老の持つ独特の世界観だけでなく、天才的な感覚で思いを込めた作品は、とにかく他の陶芸家とは違いました。まさに、天衣無縫と呼べる土の息吹に、般若心境の心がしみいるような、そんな作品になっているのです。
 さて、般若心境の他にも赤の茶碗を作った事も有名です。細工物・ろくろの名手として、現代でも語り継がれています。まず、この石井不老なのですが明石で陶芸を学んでいます。朝香焼の戸田秋嶺に師事をし、陶芸家としての道をここで学び始めます。心経宝瓶は、何と一巻から千巻まである般若心経を、その宝瓶の胴に一巻ずつ彫り込むという工程を繰り返します。そして、そういった工程を経て、千個の宝瓶を制作するという、とんでもない偉業を成し遂げるまでとなります。全て揃えることは叶いませんが、全てを揃えるとなると、とても価格を付けられるものでは無いでしょう。陶芸家として重要な人物でもありながら、その性格は穏やかであり多くの人々にも愛されています。決して、おごり高ぶる事は無かったのですが、作品は自信に満ちた名工らしい大胆な作品ばかりであり、心を揺さぶる作品に頭が下がります。一生をかけ、自分の納得する作品作りを続け来た石井不老。彼の功績は、国内において非常に大きなものであったことがわかります。