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掛軸 平福穂庵
中央画壇で確固たる地位を築き、名実共に日本画壇の先端にいた画家が、掛軸買取 平福穂庵でしょう。父文浪より絵画の基礎を習い、その後も自らの子を画家に送り届けています。繊細でありながら、独特の色彩使い、そして力強くも淡めのタッチが彼の心の穏やかさと、才能を感じさせるポイントではないでしょうか。1844年に仙北市に生まれた平福穂庵は、幼い頃より、絵画に興味を持ち続けます。父に教えを乞うこととなり、その才能を幼少期という頃より身に着けていきました。1851年には、竹村文海に師事をしており、より研鑽を積んで行くこととなります。1861年になると、京都を遊学します。ここで、多くの狂画壇の作品に触れることとなり、後の大きな影響を受けていきます。ちなみに、この頃より穂庵の号を名乗り活動を始めています。様々な絵画方法などを模索していた平福穂庵でしたが、北海道のアイヌ地方の人々の生活に魅せられ、1872年よりアイヌの人々の生活を描き続けて行くこととなります。そして、8年後には、第3回飽きた勧業博覧会にて「乞食図」を出品することとなります。この、乞食図が何と一等賞を受賞することとなり、平福穂庵は一気に美術界に広まることとなります。この頃より、様々な画風にまた挑戦しますが、伝統的で繊細な画風だけは守り、平福穂庵だけの持つ世界観を表現するようになっていきました。1884年に、パリで開催され開催された龍池会主催第2回に本美術縦覧会においては、「鷲」を出品し、高い評価を受けます。そして、その6年後の第3回内国勧業博覧会では、「乳虎」が妙技2等賞を受賞。その類い稀なる技に美術界が驚きます。モチーフへの核に迫ることとなる、緊迫した写実表現と、新たな日本画の表現で、多くの人々を魅了し続けていったのです。掛軸買取に関しても、平福穂庵の作品は高価買取で取引をされています。日本画が持つ文化を美しい心で描き続け、日本画に新しい息吹を吹き込んだ平福穂庵。心の底にある、類を見ない芸術への情熱が、彼の感性を研ぎすまし続けたのでしょう。
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