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「掛軸 後藤純男」
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掛軸 後藤純男

後藤純男 雪后大和

現代の掛軸画家・後藤純男。後藤純男が強く影響を受けたのは、奈良や京都といった古都。そして、四季折々に表情を変えていく豊かな日本の風景です。また北海道や中国の雄大な自然からも影響を受けており、そうした影響は荘厳さをたたえる作品に表れています。人によっては後藤純男の作品からは、宗教的な神々しさすらをも感じる事でしょう。後藤純男は22歳の若さで、院展に初めての入選を果たしています。それ以降も様々な受賞経験があり、現代に至るまで日本画のみならず、日本美術全体における重要なポジションにあります。 代表作の1つである行く秋(大原三千院三題の内)。この作品は三千院を舞台に、烈火のように赤々と広がる紅葉を描いています。紅葉が情緒性を超えて、生というものを強く訴えかけてくる、宗教的なニュアンスすらもある作品です。もちろん日本画家としても一級。技術と表現力ともに最高のレベルにある日本画の1つといって良いでしょう。雪の斜里岳は後藤純男が日本古都と並んでモチーフとすることが多かった、北海道の自然を描いた作品です。斜里岳を描いたこの作品は、極北の自然の持つ冷徹とも言える厳しさを絵描きつつ、そこに春の芽生えという希望を描く事を忘れていません。交河故城では人々に忘れ去られた、過去の繁栄の都を描いています。後藤純男の作品は、絵としてただ眺めるだけでも十分な魅力を持った傑作です。しかし、様々なテーマを内包しており、見る者は様々な解釈をするように働きかけてきます。後藤純男の作品が宗教的なニュアンスも含んでいるというのは、この点に大いにあると言ってよいです。後藤純男は現在、日本美術院同人理事を勤めると共に中国西安美術学院名誉教授の地位も持っており、その活躍は日本国内にとどまりません。現在も成長し続ける後藤純男。知的で、時に情緒的な作品を、これからも美術界に数々残し、日本画を更なる高みに登らせる事は疑いようが無い事です。