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日本画 吉川霊華
日本画家 吉川霊華は、1875年の明治8年に生まれた明治から大正期に活躍した画家です。そもそも、この吉川霊華は描く、というより塗るという画風をすることでも注目された、天才画家です。東洋の古典を深く学んだ吉川霊華は、独特で清雅な絵画表現に定評があった画家です。吉川霊華の名前を知っている、という人は美術関係の方で無い限りは少ないでしょう。それは、物語であったり、道釈人物がモチーフとなっていることで、難しいと敬遠されているからでしょう。しかし、この吉川霊華の描く線というのは、新しく現代の美術関しても非常に類いまれな才能を感じる素晴らしいものです。この、吉川霊華は東京の湯島に生まれており、絵画の学びの始まりは狩野派だったのですが、そこでの基礎を活かし、有職故実研究をしていた松原佐久に師事します。その、キッカケもあるのですが、大和絵と東洋美術という、新しい世界へと飛び込む事になったのです。その頃から、歴史物語を背景としているのですね。しかし、その素晴らしい画風と作品を次々と生み出す吉川霊華なのですが、全く普通の画家としての道を歩もうとしません。鏑木清方に平福百穂らと結成した金鈴社があり、その影響から画壇にその名が知られるようになり、結果的には有名となったのですが、全く帝展や院展などには興味を示す事はなく、常に孤独、孤高というスタンスを守り続けることでも、周囲を驚かせます。「正しき伝統の理想は復古であると同時に未来である」この、言葉にも分かるように、時代に流される生き方や、権威に溺れるような生活というのには、全く興味が無かったのでしょう。徐々に、その画風が認められ、研究が進んで行くのにも関わらず、永遠の孤高を貫きます。「はや姑射之処子」などは、まさに美しい情景と繊細な線、そして優美な色使い。まさに、天才の成せる技なのです。様々な代表作も作りながら、その存在自体が奇跡のような画家であった吉川霊華。素晴らしく、美しい人生だったに違いありませんね。
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