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日本画 西村五雲

西村五雲 淡光

西村五雲は1877年に生まれた日本画家です。明治期から昭和期に活躍をしてきた画家で、動物の姿を多く描いていたことで広く知られています。その独創的なタッチと筆遣いで描かれる動物たちの姿はまるで生きているかのような、生き生きとした躍動感に満ちあふれた作品として高い評価を獲得しています。かの有名な画塾・晨鳥社を主宰することになり、その後の美術界の発展に大いに貢献をしています。そんな西村五雲は幼い頃から絵画に親しむ環境にあり、13歳という若さで岸竹堂に入門し、絵画の基礎を自らに叩き込んでいきます。そして、1899年には本格的に絵画を研磨していくために竹内栖鳳に師事をしてくことになるのです。元々、絵画の才能がある西村五雲は直ぐにその頭角を出していきます。第6回日本美術協会展での入賞や全国絵画共進会などでの受賞歴はさることながら、1907年に行われた第1回の文展においていきなりの三等賞を受賞する快挙を成し遂げます。その後、数々の経歴を残し、後進への技術を教授するために西村塾を創設するに至のです。西村五雲の作品の根底には師である竹内栖鳳の軽妙ながら写実的で情緒のある作風が色濃く残ります。しかし、そこは西村五雲独特の視線で描かれ、完全に自らの画風は確立しており、素晴らしい師弟関係であったことが伺えます。そんな西村五雲の作品ですが「淡光」が世界的にも有名です。三匹のウサギが重なりあっている可愛らしい作品なのですが、その淡く幻想的な筆遣いにウサギの毛並みの柔らかさや、小動物特有のやわで華奢な印象が強く伝わってきます。優しく、温和な風合いで西村五雲の人柄が伝わるような、生命力を感じ取れる素晴らしい秀作なのです。西村塾は後に晨鳥社と改名し、数々の優秀な画家を輩出していくことになります。また、活躍した帝国美術院で会員に推挙、学校などで教鞭も振るうなど、教育者としても高く功績を残します。自然の生き物をモチーフとして生命の大切さを我々に伝えた西村五雲。彼の描く作品は未だ尚、多くの人々に感銘を与え続けるのです。