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「磯井正美」
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磯井正美

磯井正美

 磯井正美は、蒟醬という技法を用いた美しい作品を生みだす有名な漆芸家です。讃岐漆芸で、重要無形文化財保持者として讃えられており、数多くの名作を残しています。
 磯井正美は、蒟醬という技法を使う数少ない日本人です。蒟醬というのは、中国南方を発祥の地としており、器の表面に蒟醬剣と呼ばれる刃物で文様を彫り、その独特な世界観を表現する技法として知られています。ミャンマーなどを通じて室町時代以降に渡来しており、高松藩の玉楮象谷が発展させていったとされています。多くの作品を生み出し、この蒟醬の表現を再構築させたのが磯井如真だったのです。その作品は世界観が非常に独特であり、植物や生き物をはじめ、陽炎や波など変転する自然現象などを表現しています。
 磯井正美は如真の三男として生まれています。父親が天才的な漆芸家で、幼少の頃から厳しく漆芸を学んでいました。豪奢、華麗な作風を特徴としていた父親に比べて、全く新しい彫りを蒟醬の世界にもたらし、清新で全く新たな境地を切り開いたのです。その技術は、香川県立工芸学校を卒業した後に大阪山中商会で中国漆器の修理に関わった経験によるものと言われています。最初の頃は、海軍に入隊をしており、青年期を過ごしていましたが、漆芸の道を諦める事ができずに、戦後に復員。その時に漆芸家としての道を歩む決心をします。1985年に、蒟醤の技法を用いて、重要無形文化財保持者となった後も、その作品づくりを休める事はなく常に走りつづけていきました。今後も、世界的に評価は高くなるでしょう。磯井正美は茶道具買取においても注目の作家として話題となっています。