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「松井康成」
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松井康成

松井康成

 練上手といった独自の技法を生み出し、人間国宝として活躍した陶芸家が松井康成です。伝統的な陶芸の世界観を残しながらも、その独創的なタッチで繰り広げられる作品の数々は、現代芸術としての最高峰と言えます。
 松井康成は長野県佐久市に生まれています。しかし、幼少の頃は戦争のため茨城県笠間町に疎開しています。その後、旧制神奈川県立平塚工業学校、明治大学文学部文学科を経て陶芸家への道を進み出しました。幾多の苦難を乗り越えた松井康成は1957年に浄土宗月宗寺第23世住職となります。住職となってから、人生を新たにスタートさせ、陶芸家としての新しい一歩を踏み出しました。1969年、第9回伝統工芸新作展において「練上手大鉢」が奨励賞を受賞し、世にその名を広めました。そして、陶芸家の登竜門でもある第16回伝統工芸展へ出品。見事、初入選を果たしました。1973年、第2回日本陶芸展において「練上線文鉢」を出品。秩父宮賜杯受賞を受賞し、この展示会における最優秀作品賞も同時受賞しました。
 練上手という独特の手法を獲得するため、日々の努力を欠かさず、その姿勢と実力は多くの陶芸家に刺激を与えました。1990年には紫綬褒章受賞を受賞、ますますその存在感を強く示しました。また、1993年、練り上げの伝統者として、重要無形文化財保持者に認定されます。この出来事は茨城県笠間市でも大きく取りあげられています。生涯、現役の陶芸家として活躍を続けた松井康成。その人生は、平坦なものではなかったものの、素晴らしい人生と功績を残した希代の陶芸家として知られているのです。 茶道具買取においても、松井康成の作品は注目されるでしょう。