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小田切訓

小田切訓 欧羅巴を描く

 洋画家・小田切訓は北海道生まれです。明治大学をしており、その後現代洋画精鋭選抜記念展銅賞受賞などをきっかけに彼の画家人生が始まっています。
 1994年に画集「欧羅巴を描く」を出版し、ヨーロッパ各地を取材した成果を見ることができます。小田切訓の描く絵画の中心はヨーロッパの美しい風景が多く、その情緒的かつ優美で繊細な作風は今も尚、人々の心を掴んで離しません。日展入選後の1982年にヨーロッパ取材を慣行しており、ますます彼の作風に厚みをますキッカケとなったようです。そんな小田切訓の作品を語る上で外す事のできないのが、美しい樹々が描かれた風景画です。中でも「初夏の運河」で魅せるその色彩使いは、まさに小田切訓そのものを表しています。水面に移される樹々のグリーンが果敢にも、今から訪れる夏を待ち望み喜びに満ちあふれるように見えてなりません。さらにそのシャープな線で描かれた構図は、小田切訓独特の透明感と瑞々しさを感じることができ、日常がモダンに切り取られています。
 小田切訓の色彩感覚は非常に優れていると評価が高く、樹々に関していえばその緑の美しさから「小田切グリーン」とまで言われる程なのです。ヨーロッパの風景を多く描く彼の旅は終わらず、1988年にもヨーロッパ各地を取材しています。そしてその2年後の1990年、至現会安田火災美術財団推奨賞を受賞しており、2001年には風土会会員となっています。ちなみに、小田切訓の功名な写実力の秘密は「自宅にある舟の模型をデッサンすること。」と彼自身が語っています。細部までこだわるその制作姿勢こそが、現在の小田切訓を育て上げた、といっても過言ではないかもしれません。現在、風景画はもちろんですが「雪野プラハ・くさり橋夜景」など、また風情が一味違った作品を手がけています。情緒溢れ、どこか懐かしく、そして温かい小田切訓の作品の良さは失われておらずむしろ洗練されています。画家として円熟期を迎えた小田切訓ですが、今後も新しい挑戦を続け、素晴らしい作品を生み出し続けることを期待します。