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「尾形光琳(おがたこうりん)」
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尾形光琳(おがたこうりん)
江戸時代中期において斬新なデザインで数々の傑作を生みだし、日本画のみならず世界の絵画にその影響を与えた琳派の代表が、尾形光琳である。
尾形光琳は、1658年、京都の呉服商「雁金屋」の二男として生まれる。家が裕福であったことから、幼いころから茶道や書道に親しみ、質の高い絵画や工芸品に囲まれて育った。30歳の時に父が死去し、遺産が転がり込むが、放蕩生活を続け、もともと家業が傾きかけていたこともあり、経済的に困窮するようになる。30代前半に絵画を始めたのは、生活の立て直しのためであったともいう。
はじめは狩野派の絵画を学ぶが、のちに俵屋宗達に私淑するようになる。宗達の「風神雷神図」を模写したものは有名であり、宗達のものよりも、風神雷神が中央に寄ってその存在自体に焦点が置かれており、表情が柔らかく親しみやすいものであるという。
作品に現れる尾形光琳独特のリズム
光琳の代表作と言えば、「紅白梅図屏風」である。この作品では、左に老木の白梅が、右には若木の紅梅が描かれており、その間には太くうねる川面が描かれている。梅は写実的に鋭角的に、川は大胆に曲線を強調したデザインで描かれており、その対比は見事である。梅の幹は、たらし込みの技法が用いられており、苔むす様子などが写実的に描かれている。また「燕子花図屏風」では、金箔地に花の藍と葉の緑が緩急をつけて並んでいる。シンプルな構成により独特のリズムが生まれており、屏風の中で旋律が奏でられているかのようである。この燕子花の姿には型紙が用いられていたという。 光琳は、実弟で陶芸家の尾形乾山と大変仲が良く、乾山の陶器に光琳が絵付けをしたりしている。日本画を新たな境地に到達させた偉大な日本画家であるといえよう。