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「浮世絵 歌川広重」
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浮世絵 歌川広重

江戸時代の浮世絵師、浮世絵買取・歌川広重。

 歌川広重は江戸の定火消しの一家に生まれ育ち家督を継ぎ、その後に浮世絵師になった人物です。歌川広重の代表作としては、「東海道五十三次」「富士三十六景」「木曾街道六十九次」「東都名所」「京都名所」「名所江戸百景」「近江八景」「江戸近郊八景」などがあります。1833年に発表された「東海道五十三次」は、爆発的な人気で当時のベストセラーとなりました。歌川広重が東海道の五十三の宿場と江戸や京都を描いた全部で55枚の続き物の大作です。この作品には遠近法が使われていることが特徴です。絵画ながら立体的に感じさせる素晴らしい描写になっています。雨や風、雪が舞う風情のある風景、その中に溶け込む人々の息吹といった様子を歌川広重は見事に表現しています。それぞれの宿場や場所に合った季節を題材に選び、まさに情緒たっぷりに描き上げているのです。
 歌川広重の作品はゴッホモネなどの画家にも大きな影響を与え、世界的にもとても著名です。ヨーロッパやアメリカでは、大胆な構図だけでなく、青色の美しさが評価されています。この鮮やかな青色。これが日本独特の藍色(インディゴ)です。欧米では「ジャパンブルー」または「フェルメール・ブルー(ラピスラズリ)」といわれ、それになぞらえて「ヒロシゲブルー」と呼ばれているほどです。ヒロシゲブルーは、19世紀後半のフランスで始まったジャポニスムに影響を与えています。印象派の画家達やアール・ヌーヴォーの芸術家達に大きな影響を与えたとされていて、ジャポニスムが海外で流行となる要因のひとつともされています。歌川広重の人格としては、とても話好きだったと言われています。そして困っている人には積極的に手を差し伸べてきたそうです。そして酒と旅が大好きで、いつもぶらりと出掛けては奥さんを困らせていたそうです。歌川広重は物事にはこだわらないおおらかな性格でしたが、仕事となると、大変貴重面で真面目であり、誠実であったようです。