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玩具(おもちゃ)
骨董品 玩具(おもちゃ)として、からくり人形のことを紹介したいと思います。カラクリというのは何なのかということですが、カラクリには山車からくりと座敷カラクリがあります。山車カラクリは神が出現する形を象徴するもので、カラクリ人形は神の具現化として山車に設置しているのです。山車カラクリには、人形を操る糸カラクリとゼンマイ、バネなどを使う放れカラクリの2つがあります。座敷カラクリの代表的なものは茶運び人形です。井原西鶴が1674年にこのカラクリ人形を見て感嘆しています。カラクリの歴史は古くて、中国の史書に紀元前10世紀ごろに既にあったと書かれています。日本にカラクリが出てくるようになったのは、室町時代と言われていますが、当時は貴族の鑑賞用でありました。庶民の手に渡ったのは、近世以後であります。カラクリ人形が庶民の目にふれたのは、竹田機関からくり座であります。最初は江戸にいた竹田近江は既に1658年に子供の砂遊びからヒントを得て宮廷にカラクリ人形を献上したとあります。翌年、カラクリ芝居の興行をしようと思い、大阪に出て1662年に道頓堀に竹田の芝居小屋を作りました。当時は大阪の名物とも言われていましたが、次第に種もつきて、人気も落ちていき、1768年には小屋を閉めてしまいました。 しかし、高山祭りの山車の上に曳山カラクリとして残っています。高山のものは往年のカラクリを偲ぶ貴重な資料と言われています。1796年には細川半蔵の「からくりずい」が出版され、19世紀には筑波の飯塚伊賀七が非常に進んだからくり人形を作ったと言います。人力飛行機、道を歩いて買い物に行くカラクリ人形を作ったと言われています。カラクリ玩具と呼ばれているものもあり、民芸品や郷土玩具として古くから地方独自の仕掛けを持つ玩具があり、現在でも土産物で販売される物もあります。一時期のブリキのおもちゃの仕掛けもカラクリ玩具に由来するものがありました。大きなものとしては歌舞伎の舞台でのカラクリ舞台もその一つです。