珊瑚をご売却頂きました
珊瑚 七福神像
「珊瑚」について
深海で育まれる宝石、珊瑚。古くから国内外で魔除けや装飾品として珍重されてきました。お祖母様からブローチや指輪を引き継いだ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今日は意外と知らない、珊瑚のお取扱い方法についいて、ご説明しようと思います。
珊瑚は、刺胞動物門花虫網に属する動物のうち硬い骨格を発達させる種であり、鉱物ではありません。真珠とともに、海の2大宝石と呼ばれています。
西洋では、古代ギリシャ・ローマ時代からお守りとして珍重されてきました。日本に珊瑚がもたらされた時代は定かではありませんが、現存するものとしては正倉院に納められているものが最古のものです。現在では、3月の誕生石として、また結婚35年のお祝いとして用いられています。石言葉は、「確実な成長」「家長の威厳」「長寿」「聡明」「幸福」などです。
色目は血赤、ピンク、白などがあり、主に指輪やネックレスなどのアクセサリーや、数珠、帯留め、印鑑、彫刻などに加工されます。
珊瑚は古代よりその美しさから、宝飾品として珍重されてきた歴史があります。その美しさを保つには、日ごろ保管方法やお手入れに気をつける必要があります。現在お使いではなく、ご売却を考えているお品物がございましたら、古美術八光堂までご相談ください。
アクセサリーから美術品までしっかり目利きできる鑑定士が、地金部分も含めてしっかり査定します。
珊瑚の取り扱い方法
◆珊瑚の保管方法◆
たんすの中に、お祖母様やお母様から譲り受けたお品物をお持ちの方も多いのではないでしょうか?珊瑚は人間の歯と同じくらいの硬度で、傷がつきやすくデリケート。他のアクセサリーと触れ合うことが無いように、専用ケースに入れて、他の貴金属と分けて保管してください。たんすやケースの接着剤や防虫剤の影響で変色するケースもありますので、チャック付のビニール袋に入れるのも良いでしょう。
また、熱に弱いのも珊瑚の特徴の一つですので、高温の車内に放置したり、暖房器具の側に置いておくは厳禁です。保管のしかた一つで、珊瑚の価値を下げてしまうこともありますので、気をつけましょう。
◆珊瑚のお手入れ方法◆
珊瑚は炭酸カルシュウムから出来ており、酸や薬品に弱い性質を持っています。人間の汗や皮脂の成分は酸性ですから、汗の多い夏場は珊瑚の指輪やネックレスなどを直接身につけることを避けることが理想的です。
また、酢や火を使う調理時や、温泉や入浴剤の成分で変質する可能性のあるので入浴時もはずしてください。汗や果汁、化粧品が付いたと思われるときは、すぐに柔らかい布で丁寧にふき取るよう心がけてください。そのままにしておくと、光沢が失われることがあります。
光沢が少なくなってぼんやり曇った時、ご自身で磨き粉や薬品でつや出しをする事は禁物です。本格的な磨き処理などは、プロに任せましょう。
さいごに
お着物などお召の方などは珊瑚の帯留めなどもお持ちだったりします。意外と箪笥の肥やしになっていて、使用していないものなどもあるのではないでしょうか。
ご売却をお考えの方は、ぜひ八光堂・名古屋本店をご検討ください。