永楽善五郎 茶碗 買取致しました!
永楽善五郎の魅力に迫る!
さて、お茶の世界に携わる方なら誰もがご存知!『永楽善五郎』についてご紹介させていただきたいと思います。
一言でお茶といっても様々な流派があり、数多くのお道具があります。
その中でひときわ特別な存在感でその名をとどろかす、土風炉・焼物師の永楽善五郎!
現代では、お茶碗でのイメージが強いですが、そもそも永楽家とは!?
千家十職とは!?土風炉とは!?などなど、詳しくご紹介させていただきます。
永楽家の歴史
永楽家の歴史は古く、室町時代後期にまで遡ります。
元々は、西村という姓からその歴史は始まりました。初代は宗禅といい、奈良県の春日大社で日曜雑器などを制作していました。
晩年に堺の武野紹鴎の師事で土風炉を作るようになり、土風炉・善五郎と呼ばれるようになります。この頃からすでにその作品は一目置かれるようになっていたようです。
永楽姓を名乗り始めるのは、12代目の和全から。
江戸から明治に変わる時代とともに永楽姓になります。永楽家だけではないですが、文明開化の名のもとに日本文化が衰退していく、厳しい時代に突入していきます。
代が途絶えた家がある中で永楽家は厳しい時代を乗り越えて現在、17代目 永楽善五郎がその伝統を現代に受け継いでいるのです。
千家十職と永楽家
お茶の世界では、特別な存在として評される三千家に出入りする塗り師・指物師など十の職家を表す尊称になります。
茶碗師、釜師、塗師、指物師、金物師、袋師、表具師、一閑張細工師、竹細工・柄杓師
そして、土風炉・焼物師の永楽善五郎です。
お茶の歴史の中でその総合数に変動はありましたが、明治以降に整理されて今ご紹介させていただいた十職に落ち着きます。
長い歴史に数え切れない作家たちの中でこの十職に選ばれた永楽善五郎の偉大さが少しでも皆様の心に伝わればと思います。
茶道とお花押
ご存知でない方もおられるかもしれません。お茶の世界では『お花押』と呼ばれる極めというものが非常に重要な意味を持っています。
『お花押』というのは、今でいうサインのようなものになります。
古くは平安時代中期から用いられており、武将からはたまた総理大臣のお花押まで存在します。
お茶の世界では、主に家元のお花押があるか否かでその価値が変わっていきます。
それは、永楽だけにかかわらず全てのお茶道具に当てはまるのです。
例えば、17代目・永楽善五郎であれば裏千家の15代・鵬雲斎の書付けが非常に高価とされています。
裏千家では、鵬雲斎の先代にあたる11代・玄々斎、12代・又玅斎、13代・円能斎、14代・淡々斎から永楽家のお茶道具の愛用が目立ちます。
このようなお品物がもし、お客様のお手元にあるならば是非、八光堂までご相談下さい!
さいごに
ほんの一部のご説明にはなりますが『永楽善五郎』の素晴らしさをご理解いただけたでしょうか!?
八光堂ではもちろん、ご来店やご出張の際には鑑定士がもっとより詳しくお品物についてご説明させていただきます。
永楽家以外のお茶道具も本式用でもお稽古用でもナンでも拝見します!
お茶碗1点でも結構ですので、どうぞお気軽にご連絡下さい。
お待ちしております。