井上有一のご売却は八光堂へ
井上有一の書とは
最近、書を習い始めました。
小学生の頃、私の周りでは書道を習っている子は多かったのですが、特に習いたいとか字が上手くなりたいとかおもいませんでした。今になって、書を書いてみたい!という衝動にかられ始めました。
書道にも楷書、行書、かな文字(崩し字)色々ありますよね。ペン字の講座なんかもやっています。
ちょっと前には「美文字」なんていう言葉も流行しました。
私は「かな文字」をやっているのですが、かな文字っておもしろいんです。すべて漢字を崩して書いているのですが、現代の平仮名からすると想像できないくらい変体なので、少し頭を使わないとどの漢字から変形してその「かな」になっているのか理解が難しいのです。「平仮名」は48文字しかありませんが、漢字は多数ありますので、同じ音の「かな」でも違う漢字を崩して使用することが多々あるのです。例えば、「乃」と「能」みたいに、どちらも「の」を表します。また漢字を漢字としてそのまま読む場合、漢字を崩して「かな」として読む場合。それを読み解くのも大変だったりするのです。有名な古書でも研究者によって多少読み方が違うのもそちらが影響しているのでしょうか。
と、ここまで個人的な趣味のお話しをしてしまいましたが、
今回は書家「井上有一」についてです。
前衛書道(ぜんえいしょどう)という言葉はご存じでしょうか。
上田桑鳩(そうきゅう)などによって開拓された新しい書道の分野なのですが、オリジナルの文字からは独創的に、そして自由に書かれている書のことを指すそうです。現代アートの抽象画を取り入れた芸術で、「文字性を捨てる」という表現を使っていらっしゃる方もいます。漢字がわからない海外の方がみても、芸術としてとらえやすいということでしょうか。
上田桑鳩に指示した井上有一は、書作品を作ることに没頭し、「前衛書道」を代表する書道家へと登りつめていきます。
井上有一の作品で有名なのは「貧」や「花」、そして「鷹」なども有名です。「塔」もありますね。個人的に好きな文字を挙げただけなので、これ以外ももちろん有名な作品はいっぱいあります。
上の画像は私達が買取をしました『作品 g』という作品。不思議な魅力がありますよね。お部屋に飾ってもアクセントになってかっこいいと思います。現代アートの位置づけでもある「前衛書道」。現代のお家のインテリアとしてマッチするというのも、需要が高まっている要因なのではないのでしょうか。
さいごに
作品を通して作家を知る。私達はそんな貴重な機会をお客様より頂いております。お客様の大切なお品物を次のお客様へと繋げていく、そんな架け橋のような存在であり続けたいと思っております。ご処分やご売却をご検討のお客様は是非八光堂をご利用下さいませ。