ペルシャ絨毯の売却は八光堂をご利用下さい!
「ペルシャ絨毯」について
一品一品手作りで製作されるペルシャ絨毯。古くから人々の暮らしと共にあり、温もりと絢爛さを併せ持つ。他の絨毯とは別格で80年~100年使っても毛並みは潰れず年を重ねるごとに良い風合いに変化する。そんなペルシャ絨毯をご説明していきたいと思います。
ペルシャ絨毯の歴史
1万年前の西アジアの砂漠・山岳地帯で生活をしていた遊牧民たちが、羊毛を使って敷物を作ったものが絨毯の始まりと考えられる。
次第にフェルト(羊毛を押し固めた物)をテントなどに使用し、後に糸に紡ぐことを覚えキリム(羊毛を使った平織りのもの)が出来る。発展を遂げるにつれそれぞれの部族のデザインが生み出され今から3000年~5000年前絨毯が製作されたと考えられ、1949年にバジリコ古墳で発掘された絨毯(約2500年前の物)が現存する世界最古のペルシャ絨毯である。
日本にも伝えられ、ペルシャ絨毯で作られた豊臣秀吉の陣羽織が見つかっている。
世界一有名な絨毯と言っても過言ではないが、有名がゆえにレプリカ(コピー品)も多く存在している。中国・インド・パキスタンなどで、ペルシャ絨毯の有名な産地の名が付けられただけの粗悪な絨毯が多く出回っている。
日本への輸出最大の産地 クム産ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯の最古の記録は古代中国の200年ごろでサーサーン朝ペルシア時代と記録がある。
クム産は歴史が浅く100%シルク絨毯の生産が開始されたのは1930年頃からで80年程しか経っていない。新しい産地の為、代々受け継がれる伝統は無く型に囚われることもない有利性を生かし、他の産地の良いところだけ(技術やデザイン)を積極的に吸収することで急速な発展に繋がった。
さらにクム産はシルク産地として有名で現在ではほとんどのクム産絨毯は、100%シルク製でクム産=シルクのように「クムシルク」と呼ばれる。特徴はパステルカラーを基調したもの多く独特な色彩感覚が見られる。
主な産地とメダリオンデザイン
ペルシャ絨毯には5大産地と言い有名な産地が5つあり産地ごとの特色がある。
日本への輸出最大の産地クム。イラン最大の産地タブリーズ。縦糸にシルクを用いた赤系のウールを特徴とするイスファハン。普及品を中心とするカシャーン。ベージュ系のウールが多いナイン。このほかにもローカルな産地はたくさんある。
産地ごとで模様は違うが必ずしも明確に区別出来るものではなく、主な模様がいくつか存在する。その中でも一般的に知られている模様はメダリオンデザインだと言えるでしょう。中央に大きな模様を配しており、上下左右対象の模様が周りを囲んで四隅が同じデザインされているものを言う。最も伝統的なペルシャ絨毯の模様と言える。
ペルシャ語ではメダリオンのことをラチャクトランジエと言いラクチャとはメダリオンの1/4、トランジェとは中心のメダリオンを意味する。
ペルシャ絨毯はただ人々に温もりを与えるだけではなく、芸術品としての造りの精巧さ、鮮やかな色彩、細やかな模様、どれを取っても一級品で心に安らぎを与える絨毯。
玄関マットのような小さい物もあるので実際に自分の家にひとつでも敷き、経年と共に変化する色や艶など風合いを楽しんでみたいものですね。
さいごに
ペルシャ絨毯は実際に手に取って拝見しなければ査定が難しい商品となります。ペルシャ絨毯の他には最近ですとギャッベという商品も取り扱いしております。もし気になる商品がございましたらお気軽にお問合せ下さい。お客様のご利用心よりお待ち申し上げております。