高取焼きの陶工 亀井味楽
「亀井味楽」について
9月も終わりに差し掛かり涼しさも感じられてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
九州では今年、有田焼創業400年を迎え陶磁器関連のイベントが熱を帯びています。
九州地方には素晴らしい窯元と名工が数多いますが、今回は高取焼きの亀井味楽に関して
お話させていただきます。
そもそも高取焼きとは福岡県直方市にて400年前に開窯されたと云われています。長い歴史の中で時代に合わせて変化しながら多くの方々に親しまれてきました。
そして7色の釉薬を使い、陶器の侘び寂びと磁器のような優美さを兼ね備えた独自の様相を完成させました。
特に九州地方で高取焼きは絶大な支持を集めており、多くの家庭で愛用されている焼き物です。
実際にご依頼でお宅に伺った際も、日用品として使われていたり、美術品として鑑賞を楽しまれてたりと、さまざまな用途で使われている場面を目にします。
その高取焼きを代表する作家さんが「亀井味楽」です。
15代続く由緒ある窯元であり、茶陶の造詣も深い陶工です。お茶を嗜まれている方であれば茶入や水指をお持ちではないでしょうか。
小堀遠州好みの作品を多く残し、遠州七窯の一つとしても広く知られています。
13代の頃に太宰府天満宮の裏山に位置する宝万山亀井坊から名を取り「亀井」と改名しました。
14代は江戸時代の高取焼の再現に尽力し、福岡市無形文化財に認定されています。
前述しましたが、高取焼きは7色の釉薬を使うことから製作において非常に高度な技術を要します。亀井味楽はその技術を継承しながら、新たな試みも取り入れ素晴らしい作品を残し続けているのです。
さいごに
そんな亀井味楽がございましたら、是非とも私達の手で次の世代に引き継いでいきたいと思います。
ご売却をお考えの際は、古美術八光堂博多本店をぜひご利用ください!
お待ちしております!