加藤卓男と復刻技法~ラスター彩・三彩・青釉~
加藤卓男と復刻技法
こんにちは、名古屋本店の鑑定士の大橋です。
名古屋本店は窯元が多い岐阜、瀬戸、常滑などに近い為か、陶磁器のお持込が非常に多く、たくさんの作家さんの作品に触れる機会があり、日々勉強させて頂いております。
さて、今回は多治見出身(岐阜県)の「加藤卓男」についてご紹介致します。
1917年 五代 加藤幸兵衛の長男として生まれました。
加藤卓男と言えば、古代ペルシア陶器等の復刻技法です。
現在その製法を失ってしまった幻の名陶ラスター彩の復元にとりかかり、現地の窯場から持ち帰ったラスター彩の陶片を使い十数年、研究に研究を重ね、当時のペルシアのラスター彩陶器に優るとも劣らない気品の高いラスター彩陶器を製作するようになりました。
加藤卓男の作品は青釉、ラスター彩、正倉院復元三彩、ペルシア色絵など、ただ再現するだけではない、新復刻の作品ばかりです。
また、宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元制作や学術などの功績により、平成7年に人間国宝に認定されました。
そんな加藤卓男の作品ですが、先代から受け継がれたお品であっても、残念ながら一般の方には箱や陶器の刻印だけでは判別できず、当店にお持込頂いて始めて判明する場合も少なくありません。また、ラスター彩等の復刻技法以外にも魅力ある志野の作品を残しています。
志野釉がたっぷりと掛かり、鉄絵と緋色の対比が素晴らしいです!
さいごに
加藤卓男の作品をお持ちの陶磁器コレクターの方も、整理していた時に“これってもしかして…?”と思うような作品をお持ちのお客様も、是非八光堂へご連絡ください。無料でご査定させて頂きます。
まずは電話・メールでのお問合せお待ちしております。