メキシコ人画家 ルフィーノ・タマヨ
ルフィーノ・タマヨについて
・ルフィーノ・タマヨってどんな人?
1899年オハアカ州フアレスのインディオの家に産まれます。
日本人の感覚でタマヨと聞くと女性の名前に感じますが、れっきとした男性です!
1917年に国立芸術アカデミーに入学し様々な画法を学びます。
その後同アカデミーで国立人類学博物館民族学素描局長として、アステカ、マヤ等の彫刻や、インディオ部族の生活を記録する仕事に従事するのです。
その間のメキシコと言えばメキシコ革命の真っ最中でしたが、タマヨは政治運動に興味を示さず自身の創作活動に注力したそうです。
メキシコの伝統を重んじるタマヨの芸術性は高く評価され、1926年に初の個展を行った事を皮切りに躍進を続けていきます。
10年の後にはニューヨークに移り住み、アメリカにおいてもその知名度を確固たるものとしていきます。
1959年にはメキシコに戻り後の生涯を故郷で過ごすこととなります。
・民族的なモチーフの中に強烈な印象!
今やメキシコを代表する作家ですが、日本での所蔵数は意外と少なく名古屋市立美術館に「黒人の仮面」「乗り遅れた乗客」「夜の踊り子たち 」「苦悶する人」「横笛を吹く人」。東京国立近代美術館に「縞模様の人物」が収められています。
カラフルなパステルカラーから眩いばかりの鮮やかな赤まで、タマヨの作品は見る者に幻想的な印象とエネルギッシュな驚きを感じさせます。
ちなみに私が初めてタマヨの作品を見た印象は、、、可愛らしくて怖い絵だな、、、とよく分からない感想でした笑
おそらくは大胆な色使いや幻想的な世界観にどこか民族的なモチーフが混ざり合い、メキシコの伝統文化を重んじる事でルフィーノ・タマヨの作品は強烈な印象を与えながらもどこか温かみのある作品となるのでしょう。