鐘についてのいろいろ
鐘について
冬も本番です!
年末を迎えようとしている今、気持ちが高ぶるのはなぜでしょうか?笑
クリスマスがあって正月があって休みがあって美味しいものが食べられて・・・。
八光堂京都本店の前道は大丸京都店や錦市場も近いこともあって毎日多くの人が行き交っています。
この時期ならではのBGMやイルミネーションが街をあげてクリスマスを盛り上げようとしているかのようです!
寒い日には居酒屋さんに席待ちの列ができていました。
そういえば忘年会の季節でもありますね!
皆様、イベント続きかと思われますが正月も控えています。
お互いに暴飲暴食だけは気をつけましょう。笑
さて今回は「鐘」について書きます。
クリスマスのジングルベルも鐘です。
大晦日の除夜の鐘もそうですよね!
鐘は世界中で使用されていて、実は骨董的に価値のあるものもあります。
もちろん日本でも有名なお寺などには国宝指定のものなんかも存在しています。
京都では平等院と妙心寺と神護寺のものが国宝です。
なお京都・妙心寺の鐘は698年製作と、年代が明らかになっているものとしては日本最古のものです。
また時代劇ではよく火事のシーンで火の見やぐらの半鐘が鳴らされ火事だーと叫んでいるのを見たことはないでしょうか。
このように鐘は古くは縄文時代から人々の生活になくてはならないものでした。
最古のものは土鈴といい粘土を焼成したものでした。また銅鐸も鐘の一種です。
ただ本来の用途としては合図的な役割であったようで、現在のように音楽に取り入れられるようになったのは長い歴史の中ではつい最近のことだそうです。
現代では鐘の音に神秘性を感じられることから、宗教的な場所で用いられることも多くなり、勤行や法会などの開始を報じる小形の梵鐘や半鐘としても使われています。
また茶の湯で用意が整って客に入室を合図するために鳴らすのにも鐘が使われています。
こういった神秘的なイメージから、その時代時代で著名な作家も鐘を作っていました。
そんな鐘の音は日本人にとってこの時期親しみすら感じられるものではないでしょうか。
クリスマスの賑やかさと大晦日の寺社仏閣での荘厳さを増幅させる鐘の音は、私にとっては年末と新年を意識させるものとなっています。
クリスマスでチキンとケーキを食べて、大晦日は年越しそば食べて、正月はおせち食べて、もち食べて、三が日はずっと酒飲んで・・・。
毎年食べているだけの記憶しかないですが、今年は除夜の鐘を聞いてからその足で初詣に行く予定です!
鐘の音に季節を感じながら、終わり行く2016年を自分なりに締めくくっていこうと思います。
皆様におかれましても年末は多忙かと思われますが何よりまずはお身体を大事にされて下さいね!