普遍的な美・鶴田一郎
鶴田一郎について
八光堂博多本店鑑定士の武井です。
ようやく九州地方も暖かくなってきましたね。
木々も芽吹く頃になってきましたので、先日私用で熊本県にお邪魔いたしました。
熊本地震からもうすぐで1年が経とうとしています。
熊本の都市部はきれいな街並みが戻りましたが、都市部を離れ地方に行くにつれ地震の爪跡がまだまだ強く残っていました。熊本県のシンボルである熊本城もまだまだ復興に時間がかかりそうです。
ですが、熊本県には観光名所や美味しい物などたくさんありました!
皆さんも九州にいらっしゃる際は、是非とも一度熊本まで足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
今回はその熊本県出身のイラストレーター兼画家の「鶴田一郎」に関してお話させていただきます。
鮮烈な美人画
鶴田一郎と言えば、切れ長の目をした妖艶な女性を描いた作品が多く、女性の持つ凛とした美しさを突き詰め、さらにヴィヴィッドな色合いで鮮烈な作品を残し続けました。
一度見たら記憶に残る美人画は、“鶴田一郎”という作家のアイコンとなり、様々な場所で使用されました。1980年代の株式会社ノエビアのCMで大きく取り上げられ、その後TBSドラマのタイトルバックにも起用されたことから一気にその名を広めていきます。現在もノエビア化粧品といったら鶴田一郎の描く女性のイメージが強いのではないでしょうか。
コンピレーションアルバム「ジャズを聴きたくて」のジャケットを手掛け、大ヒットとなったことでも有名です。
その他にも街頭看板など、様々なメディアで多用されています。
普遍的な美
鶴田一郎の作品を見ると、ネオン輝く良き時代を思い出す方も多いのではないでしょうか。
まさに1980年~1990年のいわゆる“バブル期”を象徴する作品になったのです。
メディアに多く露出したこともあり、流行物のように捉えがちですが、決してそんなことはありません。
オリジナリティ溢れるその作風はいつまでも色褪せることのない普遍的な美しさであり、未だに多くのファンを増やし続けています。
さいごに