シリンダー・オルゴールを買取いたしました
オルゴールについて
気がつけば、あっという間に3月ですね。
『一月は行く、二月は逃げる、三月は去る』なんて言葉もありますし、本当に月日が流れるのは早く感じます。
さて、今回はオルゴールについてご紹介いたします。
“オルゴールを買取?”という疑問があるかと思われますが、実はオルゴールもアンティークや美術品として十分成り立つものがあるのです。
オルゴールの歴史
オルゴールの歴史は17世紀頃と古く、当時はスイスの時計職人が手作りでオルゴールを作られていたそうです。そのため、必然的にお値段も高くなり、比較的裕福な方々が所有されていたようです。
現在我々がイメージするオルゴールは、ゼンマイ式の小さな箱に入っており、一曲のみ演奏する物だと思われますが、アンティークとしての価値があるオルゴールは、シリンダーと呼ばれる大型の筒に数曲分収録されているのです。
このシリンダーは、一曲終わると横にずれて次の曲を奏でるといった構造をしています。シリンダーは交換可能で、様々な曲をお好みで楽しめるオルゴールもありました。
シリンダー交換可能な物をインターチェンジャブル・シリンダー・オルゴールと呼び、昔の富裕層などはオーケストラの生の演奏を聞けない日には、その代わりにオルゴールを自宅に置いて楽しんでいたのでしょう。
オルゴールの変遷
19世紀になると、ドイツでディスク型オルゴールが工場生産され、スイス製のオルゴールは打撃を受けてしまいます。
そして、その後エジソンが発明した蓄音機によって、オルゴールは家庭で音楽を楽しむ道具としての活躍は少なくなっていきました。
最も現在に至っては、音楽はスマホやパソコンで聴く時代ですので、時代の流れと言えばそれまでです。
さらには小型化された携帯できるオーディオ・プレイヤーが今では主流になっており、ますますオルゴールの需要がなくなってきている現状でもあります。
ですが、現在でもオルゴールはスイスのリュージュ社を筆頭に制作されており、一定のコレクターやファンなども多く、根強い人気のあるアイテムだと言えるでしょう。
いろいろなオルゴール
さて、そんなオルゴールですが、実はシリンダーを4つ備えて回転しながら次の曲を演奏するオルゴールがあるそうです。これはリボルバー・ボックスと呼ばれるオルゴールで、ちょっとした室内楽器のように大型の物になります。
値段を調べてみたところ、とあるアンティーク屋さんでなんと定価で2000万円を超えていました。(ちなみにリュージュ社製です)
このように、一言でオルゴールと言っても中には中古マンションが1室買えるほどの価値があるものも存在します。意外と奥の深いアイテムですね。
さいごに