スタッフFile01:山下剛史vol.2
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――女性に受ける腕時計を教えていただけますか?
山下:あくまで僕の考えなのですが・・・シンプルなデザインで皮ベルトが良いかなと思います。
――職業を通して年間もの凄い数の時計を目にされていると思いますが、その経験則と言ったところでしょうか?
山下:そうですね。
――では、山下さんが女性に付けて貰いたい時計はありますか?
山下:完全に私の好みになりますけど(笑)カルティエのタンクアメリカン・イエローゴールドですかね。シンプル且つ女性らしすぎないデザインが素晴らしいと思います。
――それでは現在のご職業についてお伺いします。現在は八光堂の関東圏責任者として就任されていますが、“やっていて良かった”と思うことはありますか?
山下:元々は鑑定士として仕事をさせていただいていました。その時にお客様から「あなたにこの商品を売りたい」とか「あなたに売って良かった」と何度か言われたことがありました。
物の値段だけではなく、私の人間性に対して評価をいただけたような気がして本当に嬉しかったですね。
今現在は役職も付いて、私自身が接客するというよりも後進のスタッフをサポートすることが多いですが、今は新しい人材を育成することにも喜びに感じます。私が教えたスタッフが、お客様からお礼の言葉をいただいている姿を見ると自分の事のように嬉しく思いますね。
――職業を通して変わったことはありますか?
山下:物を見る視点は変わりました。入社前までは表面しか見えていませんでしたが、もっと細かい部分や、今まで自分が見えなかった部分まで見えるようになった気がします。
接客という観点からは、お客様との会話の中からも色々と学べることができました。普段の生活ではお話できないような様々な方と接することができましたので、そこで得られる情報や知識は自分自身を成長させてくれましたね。
――若手育成にも力を入れられていますが、鑑定士に成長の近道はありますか?
山下:皆それぞれ持っている能力や性格が違いますので、指導方針と言ったものは特別これといった方針は考えてはいないですね。ただ、一番大切なことは「人」だと思います。
「お客様は今どのような気持ちでいるのか?」や「お客様が何を想ってこの品をお持ちいただいたのか?」などをしっかりと汲み取れる鑑定士になって欲しいですね。
ただ単に品物を鑑定するだけであれば、キャリアと知識があればそれなりに出来ると思います。でもそれだけでは良い接客とは言えないと考えています。
お客様がご売却を決意された背景や、品物に対する想い入れ、これまでの歴史までしっかりお聞きした上でお値段を付ける・・・それが鑑定士にとって重要な部分ではないかなと思います。
――関東圏を統括するという職務に関してプレッシャーなどはありますか?
山下:いつもプレッシャーというか、危機感を持ちながら仕事に取り組んでいます。
目標達成も大事ですが、スタッフが働きやすい環境であったり、モチベーションを保てる状況作りを心掛ける様にしています。
vol.3へ続く…