京都の彫金・錺職人 竹影堂 榮真
京の彫金 竹影堂 榮真
私は勉強も兼ねて時より美術館へ足を運び、涼しい中で古美術から現代美術などの色々な品に触れて感性を磨いています。
以前、京都国立近代美術館で行われていました「技を極めるーヴァンクリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」へ行って来ました。
西洋と日本の品を一気に見る事の出来るチャンスを逃す手はありませんよね!
本日は上記の展覧会名で使われている日本の工芸から、開催地である京都の彫金・錺師である竹影堂 榮真をご紹介致します!
竹影堂 受け継いでいく名~榮真
竹影堂は寛政から続く彫金・錺匠で、現在で7代目となります。
元々は竹影堂ではありましたが、榮真という名前は四代目から有栖川宮殿下より賜った名前であり、竹影堂榮真という名前自体は当代で4代目となります。
竹影堂襲名と動き
- 初代 金五郎
- 初代竹影堂である金五郎が趣味であった錺を自作するようになった事から始まりました。
- 二代目 伊兵衛
- 初代の意思を継いで、彫金・錺を専門とし、製作するようになる。
- 三代目 伊兵衛
- 二代目の名を継ぎ、意欲的に製作を続ける。
- 四代目 竹次郎
- 金・銀・銅・赤銅・四分一を配した作品や緻密で精巧な工芸品を製作を行い、日本国内や海外で大絶賛され、有栖川宮殿下からもご用命を受けた後、竹影堂 榮真の号を賜る。これにより、京都金工界に多大な功績を残し、竹影堂 榮真が受け継がれる事となる。
- 五代目 賢次
- 二代目竹影堂 榮真を襲名後、先代の作風を継承し、残す事に尽力する。
- 六代目 精一郎
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- 三代目竹影堂 榮真を襲名。
- 伝統技術総合金属工芸工房「三洋工芸苑」を設立し、後継者育成に尽力する。
- 七代目 佳永
- 平成2年に「株式会社 竹栄堂」を設立、平成21年に四代目竹影堂 榮真を襲名し、現在も精力的に製作と後進の指導に充たっている。
銀製品と竹影堂
竹影堂の作品で、特に評価が高くなる品はやはり銀の細工となります。
竹影堂が作る銀製品は通常の銀製品よりも評価が高くなる傾向があります。
それは、初代から続く伝統的な仕事を今日まで受け継いできた事が沢山のお客様から絶大な信頼を頂戴する事となり、そして現在も沢山の方から愛される結果となったのではないでしょうか。
さいごに