エミール・ガレについて

さて、骨董品や美術品の話になると日本美術、西洋美術、中国美術、、、など色々ジャンルが分かれています。さらに西洋美術の中でも高価なガレの作品についてお話をしたいと思います。
「ガレって聞いたことあるし、高いガラス製品という事はわかるけど、どういったもの？」という質問をお聞きする事が多いので、略歴などを簡単に紹介したいと思います。

19世紀後半、日本の美術品が海を渡りヨーロッパに進出し、ジャポニズムと呼ばれ日本の美術品が大ブームを起こしている時代を背景にガレは制作を進めていくことになります。
その頃、日本の文化風景などを取り入れた日本美術は海外の方から絶大な支持を得ていました。
そんな状況で、どのようにしてアールヌーヴォーを代表する作家になっていったのでしょうか。

1846年、陶器工場を営む父の元に生まれたガレ（シャルル・マルタン・エミール・ガレ）は学生の頃からすでに才覚を表しており、複数のジャンルで優秀な成績を収めたといわれており、67年にはガラス工場でガラス加工の技術をすでに有していたといいます。
77年には父から工場の経営権を譲られ、85年、フランスに留学に来ていた高島北海と交流を持ち、日本の様式などを自身の作品に取り入れていきました。これを利用し、水墨画のようなぼかし表現を手にしました。その後、パリ万博でガラス部門グランプリなどを受賞し、世界的な評価を手にすることとなりました。

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