中国の美人画(仕女図)
中国の美人画について
さて、前回は日本の美人画についてお話いたしましたが、今回は中国の美人画について少しお話いたします。
中国の歴史はとても長いです。それはもう紀元前の前からです。もはや想像ができないスケール…その為、中国の美術品はとても膨大な数、種類を誇ります。その奥の深さは歴史同様想像のできないスケールなのです。
中国美人画の伝統的な画題に仕女図があります。仕女?仕えるに女と書くように古代における労役、つまり女性の召使です。多くの仕女が貴族につかえていました。そして、多くの宮廷画家がこの画題を描いています。中国の美人画=仕女画と言われるほどです。
仕女図は隋・唐の時代に盛んに描かれ、宋、元の時代は少なく明の時代に復興されました。
その表現は日本の美人画とはまた違います。
色白な肌に細い眉、切れ長の眼は端が少しつりあがっています。そして、控えめな口元。ゆったりとした民族衣装からすらりと伸びる手足。美しい、その一言に尽きます。
中国のそれぞれの時代により美人の描き方はかわりますが、どの時代にも描かれてきた画題であるからこそ、各時代による価値観や風俗が作品に色濃く映し出されているのです。
皆様、機会がございましたら一度中国の美人画を見てみてはいかがでしょう、中国の長い歴史が垣間見えると思います。
さいごに
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