青磁 諏訪蘇山
諏訪蘇山
皆様ご存知でしょうか?
知らない方からしてみれば、何の名前?とお思いでしょう。
山の名前・・・ではなく、人名なんです。
では、諏訪蘇山をご紹介させて頂く前に、彼と非常に結び付きが深いものをご説明致します。
青磁
陶器の種類のひとつに「青磁」というものがございます。
語源と発祥は中国で歴史は非常に古く約2000年前と伝えられ、透明感のある青緑色の磁器の事を指し、中国陶磁器の中で最も代表的な焼き物の一種です。
その青磁の始まりである龍窯と呼ばれる窯郡があり、そこで精製される流れのない厚い釉は繊細な薄い青緑がほんのり白く透けている物を中国では「粉青」と呼び、日本で「砧青磁」と呼ばれます。
その砧青磁を明治頃から長年研究を重ね、日本で再現させたのが「諏訪蘇山」なのです。
数種類ある青磁の中でも砧青磁は最高ランクで、当時は砧青磁=諏訪蘇山、また独自の精製方から蘇山青磁と言われるぐらい評価されました。
初代 諏訪蘇山は青磁を手がける前は陶画や九谷焼きを自身で学び、それを仕事として教えるなど陶芸に携わる事をしておりました。
その後、京都の五条坂に独立して窯を設けますが、独立後も青磁のルーツである朝鮮李王職の為に高麗古窯の再建など生涯尽力したとされます。
現代でも諏訪蘇山といえば「青磁」と言われる所以は彼が遺した大きな功績そのものなのでしょう。
諏訪蘇山の落款
共箱があれば作家のサインと落款(判子)で判断出来ますが、作品を見るだけでは何代の作品か判断するのが難しいと思います。
その場合作品の底部にあります、陶印で判断出来ます。
初代が楕円、2代目が丸印、3代目が角印、当代が三角印と使い分けがされておりますので、お問い合わせの際は是非参考にして下さい。
さいごに
八光堂では一点一点しっかりと査定させて頂きますので、諏訪蘇山の作品をお持ちでしたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。