interview:画家・宮田ちひろさんvol.1
第2回目の作家さんは福岡県・糸島を拠点に活動する画家・宮田ちひろさんをお迎えいたしました!
糸島は福岡市内からほど近く、海がとても綺麗な半島です。
観光名所も多く、サーフィンやアクティビティを楽しむ絶好の場所です。
また陶芸家や画家などのクリエイターも多く、カルチャー発信の場としても注目されています。
そんな豊かな自然と人々に囲まれ、糸島を描き続ける宮田さん。
彼女ならではの視点で切り取られた風景は、どこか懐かしく、安心させられる魅力に溢れています。
また人柄からも伝わるその輝きと包容力は、作品としても如実に表れていました。
インタビューを通してその魅力が少しでも伝わればと思います。
宮田ちひろ Miyata Chihiro
1979年生まれ
福岡県糸島市在住
第14回日美絵画展佳作(初出品)
第49回福岡市美術展入選(初出品)
第60回糸島美術工芸展市長賞(初出品)
第50回福岡市美術展入選
絵本「プンプンひめ」出版(2017年)
絵本「ニコニコひめ」出版(2017年)
オフィシャルHP http://ateliercwebsite.wixsite.com/atelier-c
――宮田さんは糸島に住まれて長いのですか?
宮田さん(以後敬称略):中学生の頃から住んでいます。
引越してきたんですが、その頃は今ほど人が訪れる場所ではなかったんですよ。
当初は田舎の雰囲気と、学校が遠いことや方言のきつさもあって(笑)
思春期ということもあったんですが凄く嫌でしたね(笑)
田舎から出たいという思いが強くて高校を卒業して東京に行ったんですよ。
20代前半の時に糸島に戻ってきました。相変わらず田舎だなーと思いましたね(笑)
ある時に一人で散歩していて、フッと人の気配を感じて振り返ったら案山子が立ってたんですよ。
何故か可笑しくて一人で大笑いしてしまいまして(笑)
周りを見渡すと田んぼに私と案山子だけで、都会ではあり得ない光景に魅入ってしまって・・・。
そこで田舎の素晴らしさに気付かされたんですよ。東京に戻ろうか迷っていたんですけど、糸島でやってみようかなって思いました。
――私もよく糸島の大口海岸に行くのですがとても綺麗になりましたよね?
宮田:最近、大口海岸の絵を描いたばかりなんですよ!サーファーと海を描きました。
サーフィンをされている方が自主的に掃除をされているみたいなんですよ。
実際に掃除しているとこを拝見したんですが、本当に綺麗にされていて・・・。
あとフェイスブックとかで声を掛け合って海岸清掃されていたりするんですよね。
以前からこんなに綺麗だったかなーって思えるくらい。
カフェができたこともあって観光で訪れる方も多いみたいですね。
――糸島が注目されるようになったきっかけは何かあるのですか?
宮田:私は福祉の仕事を10年ほどやっていたんですよ。障害者福祉の支援員をやらせていただいておりまして、地域の方達と関わることが多かったんですよ。
以前は少し閉鎖的で、新しく移住するには難しい場所だったんですけど、少しずつ緩和されてきた感じがありますね。
新しく住み始めた方達が色んなアイデアを出して実行し始めて、地域が活気付いていった気がしますね。
新しく移住して来た方達と地元の方達が意見を交換する場も頻繁に設けられていて、色んな所でたくさんのプロジェクトが動いている感じですね。
vol.2へ続く…