interview:画家・宮田ちひろさんvol.2
第2回目の作家さんは福岡県・糸島を拠点に活動する画家・宮田ちひろさんをお迎えいたしました!
前回のインタビュー記事はこちらから
宮田ちひろ Miyata Chihiro
1979年生まれ
福岡県糸島市在住
第14回日美絵画展佳作(初出品)
第49回福岡市美術展入選(初出品)
第60回糸島美術工芸展市長賞(初出品)
第50回福岡市美術展入選
絵本「プンプンひめ」出版(2017年)
絵本「ニコニコひめ」出版(2017年)
オフィシャルHP http://ateliercwebsite.wixsite.com/atelier-c
――宮田さんが絵を描きだしたのはいつですか?
宮田:小さい頃から描いてはいたんですけど、これといって漠然と「絵描きになりたい!」とか「絵の勉強したい!」とかは思わなかったんですよ。
美術大学に行きたいとも思いませんでした。絵を描くことを特別に思ったことはないんですけど、以前から一人になると描く習慣はありました。
私の妹は障害があるんですよ。そのこともあって福祉の仕事に就いたのですが、コミュニケーションとして絵を見せることが一番伝わるんですね。
それが嬉しくて、絵を描くことがコミュニケーションのツールとして幼い頃からありました。
――絵を描くことが身近にあったんですね。
宮田:ある時に福岡市南区の「工房maru」さんていうアートをやっている福祉施設がありまして、そこで作品を見た時に「なんて自由なんだろう、こんな風に昔は楽しく描いてたなー」なんて思ったんですよ。
そんな時期に福岡市博物館で印象派展をやっていまして、昔から大好きだったんですけどその時は今までにない規模の展示をやっていまして。
感激のあまり開催中に何度も足を運びました。そうする内になんとなく糸島の風景に見えてきて(笑)
一緒に行った妹にも「糸島の風景に似てない?」なんて聞いたりしたんですけど。妹には「そんなワケないじゃん!」て言われました(笑)
私は「そんな風に見える!」って言い張ってたんですよ。その内に「自分で描いてみなよ」って言われたんですよね。
宮田:あまり風景画は描かなかったんですけど、描き始めて楽しくなってきた時に素人でも応募できる公募展に出してみたんですよ。
そうしたら佳作として東京六本木の国立新美術館に飾られることになりまして(笑)
――すごいですね!!
宮田:アマチュアでも応募できる内容だったので、入選自体もそんな大事ではないと思っていたんですよ。
実際に東京まで展示を見に行った時に、色々なところから友達が見にきてくれたりして(笑)
想像以上に「おめでとう!」って皆に言ってもらって、それがとても嬉しかったんですよね。
そこから本格的に描いてみようかなって思うようになりました。でも美術大学に行っていたわけでもなく技術的な部分も分からないことが多かったですし、画材も揃えないといけないし・・・。
――専門的なことですしね。
宮田:とりあえず近くの高校の美術部の子達にアドバイスを求めました(笑)油絵は大変なのでやめた方が良いと言われましたね(笑)
なのでたまたま家にあったアクリル絵の具で描きだしました。今でもずっとアクリルで描いています。
キャンパスも買うとなると高いので自作しようとDIYショップに行ってみたんです。そこで偶然に出会った女性から「キャンパス探してるの?家の裏の画家さんが引退したから貰ってくれない?」とお話をいただきまして。
――そんな偶然あるんですね!
宮田:本当に偶然が重なって画材が揃ったんですよ。
vol.3へ続く…