interview:画家・宮田ちひろさんvol.4
第2回目の作家さんは福岡県・糸島を拠点に活動する画家・宮田ちひろさんをお迎えいたしました!
前回のインタビュー記事はこちらから
宮田ちひろ Miyata Chihiro
1979年生まれ
福岡県糸島市在住
第14回日美絵画展佳作(初出品)
第49回福岡市美術展入選(初出品)
第60回糸島美術工芸展市長賞(初出品)
第50回福岡市美術展入選
絵本「プンプンひめ」出版(2017年)
絵本「ニコニコひめ」出版(2017年)
オフィシャルHP http://ateliercwebsite.wixsite.com/atelier-c
――絵本によって宮田さんを知る方がさらに広がりそうですね。
宮田:同年代のお友達とかは結婚して子供もいる方が多いんですけど、そういうママさん達にも喜んでもらって繋がることができるのでとても嬉しいですね。
――ちなみにどういった絵本なんですか?
宮田:私が共同制作させていただいた作品は「ぷんぷん姫」っていういつも怒っているお姫様が主人公なんですよ。
最初は受けいれらるかなって心配だったんですけど、物語を造った方は「受け入れられるかはあんまり考えてない。」って仰ってて。
「最近の絵本は教材みたいで面白くなくなってきてる。」って。
「こうじゃないといけない。」とか「こうしなきゃいけない」みたいな。
絵本はもっと自由で想像を掻き立てる内容でいいのになって。
――確かに、小さい頃絵本を読んで「どうなっちゃうんだろう」ってワクワクした記憶はあります。
ぷんぷん怒ってることがネガティブに捉えられるかもしれないけど、人間だからぷんぷんしてもいいじゃないって考え方で(笑)
読んでくれた方が好き嫌いも含めて自由に解釈してくれたら嬉しいですね。
――最後の質問になります。宮田ちひろさんにとって芸術とは?
宮田:難しいですね(笑)なんだろう・・・。
絵を購入してくださる方って、凄く色々な経験をされていて「自分の人生を振り返ったりこれからの人生を考えた時に、苦しかったことや乗り越えたこと、自分らしさを忘れないために好きな物を傍に置いておきたいから買う。」って仰っていて。
それを聞いた時に「絵の力って凄いな。」って改めて思いました。
絵はあっても無くても何かに役立つものではないんですけど、だけどその人の生活の一部になるって凄いことですよね。
私の絵を見て故郷や幼少の頃を思い出したりしてくださって。
「糸島の光」をテーマにやってきたんですけど、良かったなって思うことが、私の個展に来てくれた年配の男性が「俺は絵のことは全然分からん。でもこの絵がどこを描いてるかは分かる!」って仰ってて(笑)
詳しいことは分からなくても絵の周りに集まって、わいわい会話が出来ること、そのきっかけになれることに喜びを感じます。
芸術の役割は豊かにすることだと思いますね。
会話を増やすこともそうですし。地元の方に喜んでもらえることが嬉しく感じますね。
――ありがとうございました!
さいごに
地元・福岡県糸島を描き続ける宮田ちひろさん。
その温和なお人柄が作品にも表れているなと強く感じました。
日常と非日常が交差するその作品は、時間や空間を越えて多くの方々の心の奥深くに届くのではないでしょうか。
今後も多くの人たちを笑顔にしてくれる作品を造りだしてくれると思います。
これからもご活躍を期待しています!!