【名古屋店:絵画買取】中島千波 リトグラフ
日本の心・桜
中島千波とは
日本画家・中島千波は、1945年長野県上高井郡小布施町に生まれました。
父は日本美術院有力画家の中島清之で、父の教えのもと、幼いころから自然と向き合い写生をすることの大切さを教えられて育ちました。その教えは習慣となり、画家になってからも頻繁に花や木など様々なものを丁寧かつ正確にスケッチするそうです。
東京藝術大学美術学部絵画科に入学し、同校大学院在学中に院展へはじめて出品した作品が入選し、それを機にさまざまな賞を受賞しています。
色彩をうまく使って描き分けられたどっしりとした幹と枝。
繊細にハラハラと舞い落ちる軽やかな桜の花弁。
華やかで幽玄的な桜の表現は、中島千波ならではの桜の風景でしょう。
今でこそ桜の名手として知られる千波ですが、以前は「手に負えない」として、あえて桜を描くことはしなかったそうです。
しかし、速水御舟の「曙・春の宵」という作品を見たことをきっかけに、桜を描く挑戦を決めたそうです。
桜以外での中島千波
中島千波というと、桜や牡丹、椿などのみずみずしい花の画をイメージしがちですが、自らのライフワークとしてシュルレアリズムなどを取り入れ、身体をテーマにして描いた精神描写の連作シリーズも忘れてはなりません。
人間とは何か、を「形態」「眠」「空」「無明」などを題材に群像を描き続けています。
このほかにも装丁画や挿絵、本物よりも本物らしさを求める日々のデッサンなど、幅広い制作活動で人々を魅了し続ける中島千波に今後も注目していきたいです。
さいごに